これから揃えていく方のために。「フィギュアスケートファン通信(創刊号)」(リライト企画)

これから揃えていく方のために。「フィギュアスケートファン通信(創刊号)」(リライト企画)

2015年7月28日。本体「907円」+税。

ゆづファンの方々が、フィギュアスケート雑誌のバックナンバーを買うとしたら、もはやこの雑誌一択で調査されているのではないか?と推察いたします。とくに「ぴょん落ち」のゆづファンは、この雑誌の全盛期をご存じないはずです。

ウチには、「25巻+別冊2巻+SP1巻」の「全28巻」揃っていますので、少しずつ「リライト企画」としてレビューしていきたいと思います。

これから揃えていく方への注意点ですが、大幅に羽生君の写真を減らすことになった「24号」と「25号」を除けば、どの号も基本的には80~100ページ前後、冒頭からゆづ写真が並んでいます。20ページの差の理由は、創刊当初は雑誌自体のボリュームが薄かったからです。

表1~表4および目次・奥付は冒頭に貼った画像の通りです。以下、目次にそって内容を見ていきます。

(1)羽生結弦ベストショットヒストリー(ジュニア時代から2014-2015シーズンまで)4~65頁。

07-08のSP「シング・シング・シング」から、14-15のバラ1・オペラ座・トラベラーまで、写真とともに振り返っていく内容。創刊号で、しかも新シーズンが始まる前ですから、このようなCDで言うベスト盤的な企画から始めたのは妥当ですね。

この頃の通信は、全盛期のような「デカい写真をこれでもかと並べる感じ」ではなく、テキストや煽り見出しもそれなりにあって、明らかに応援ブックをはじめとした他誌を参考にしていますね。

その中でひときわ目を引くのは、12-13シーズンの黒パリとダムパリのショットです。カメラの性能が上がったのか、この時代以降の写真は画質も良くて大きいですね。

ソチ前後までの各年代をもっと詳しく見たいなら、「レジェンドヒストリー(Legend history)」と題した号があります。参考までに、「レジェンドヒストリー」は5冊出ていて、8号(07-10)、10号(10-12)、11号(12-14)、13号(14-15)、14号(15-16)です。ただ、黒パリとダムパリの入っている11号はすごい値段になっているので、お手持ちの他誌や、お財布と相談しつつという所ですね。

(2)素顔のゆづ(オフショット写真館)66~71頁。

ここは代表ジャージとUA練習着姿の写真の詰め合わせです。1ページに3~4枚の写真を「かき集めました」というレイアウト。それぞれにどの試合のどのカメラマン撮影のものかの表記があるんですが、その文字が大きくて、この辺りからも、まだまだ手探りの雑誌作りだったことが分かります。

(3)羽生結弦の師弟愛と友情(羽生結弦☓ブライアン☓ハビエル)72~79頁。

こちらもレイアウト的には3~4枚を1ページに詰め合わせた感じ。ただし、ボリューム的には、「ゆづ&ブライアン」の写真が大半で、「ゆづ&ハビ」あるいは「ゆづ・ハビ・ブライアン」のショットはおまけ的扱いになっています。近年このような企画は「ゆづ&ハビ」で成立しているだけに、まだこの時期は「ゆづ&ハビ」の写真のストックがさほど無かったのかもしれません。13年のロンドンワールドは、カナダ開催ということで、デイヴィッドもキスクラに来ていてゆづをハグで迎える写真も入っています。

(4)プログラムで見る厳選アイスショー 80~87頁。

Believe、Vertigo、SEIMEI(15年DOIお披露目)が各2ページずつ。残り2ページに9枚の写真を詰め合わせ。詰め合わせページは12年以降のアイスショーのショットなので、比較的新しめのもので構成されています。

いま見ても、SEIMEIの初代衣装は、この脇の切れ込みのデザインが斬新だったよなぁと。この切れ込みがボツになった理由は不明ですが、あくまでも演技を見せるということだと、ジャッジやファンの集中力を削ぐような部分を無くすのは賢明な選択だと思います。

(5)フィギュアスケート選手名鑑 88~97頁。

88ページまできて、ようやく他のスケーターの紹介コーナーとなります。全盛期の通信ではもっと極限までゆづ尽くしだったわけですが、創刊号でこの比率というのも、「攻めてくれたなぁ」と感慨深いです。さすがに3年前の雑誌なので、友野君や島田君は子どもっぽいです。逆に、山本君はあんまり変わってないですね。島田君のプロフィールには身長146cmと表記されていて、一方、現在のisuのバイオやwikiには170cmとあるので、3年で24cm伸びたことになりますか・・・。この体型変化にどう対応してきたのか、そろそろまとまったインタを読んでみたいです。

以上が、通信の創刊号のおおまかな内容です。現時点で、この創刊号は他の号と比べると中古価格も比較的安いですが、よほどリーズナブルな価格でなければ、他の号を優先すべきかな・・・というのが正直な所です。

では、また明日!

Jun


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コメント

  1. 名無しの猫 より:

    こんばんは。

    通信コンプリート!!全巻ズラッと並んでいるさまは、壮観ですね〜。

    私の書棚にもだいたい揃っているのですが、ちょっと歯抜け状態なんです。

    悔やまれるのは、別冊とSP3冊のうち、世界選手権2017 の1冊しか
    ないことです。それも、購入の決め手になったのは、裏表紙の、
    プーをちょこんと膝に置いて、男らしく両手を築き上げて雄叫びをあげて
    いる羽生くんと、それを両脇でパパとママのような眼差しでみるコーチの
    お写真がどうしても欲しい、だったと記憶しています。

    羽生くんが97頁も載っているのに、裏表紙かい!て感じですが、、
    この頃はもう、ありがたみがちょっと麻痺していたんでしょうね。

    なので、なぜか書い損ねている別冊とSPの2冊、紹介をお願いできないでしょうか。

    どうぞよろしくお願いいたします。

    • Jun より:

      名無しの猫さま

      このような具体的なリクエストは本当に嬉しいです!

      08年ワールドのジェフの件の後、ご提案いただいた通信の、別冊&SPのレビューをしたいと思います。

      ただ・・・通信自体は比較的新しい雑誌ですから、大型書店でも地域の書店でも、それこそブックオフでも、ひょっこり置いてある可能性はあると思います。ぜひ、書店を見つけたらチェックしていただきたいと思います。

      こういうケースって、例えば、将棋の棋書でもあるんですよ。アマゾンで中古品でさえ相当な値段がついていても、小さい書店に新品が置いてあったりするんですよね。ただ、将棋の棋書は電子化が急速に進んでいる反面、羽生君の本は実物を持っていないと意味がない。ぜひ、ご近所の書店をチェックしてみてください。