たった2日のお休みで「再開のお知らせ」というのもやや大げさなんですが、理由はですね・・・土曜日ずっと仕事をしていて、ちゃんとした記事を書く余裕がなかったというだけの話なのです。ゴメンナサイ。
全日本の、女子ショートと、男子ショートの2日間、現地観戦に行ってきましたが、男子SPの日は天気もよく、羽生さんの演技も素晴らしくて、良い思い出ができました。
すでにツイートした内容ではあるんですけど、現地ならではのエピソードを2つだけご紹介します。
ずいぶんとたくさん「いいね」をいただいているのですが、Otonalの曲が始まった時に、「こんなにスローテンポだったっけ?」と衝撃を受けたんですよね。代々木のロングサイドで、座席は2階スタンドの天井の方で、キスクラを見下ろすような場所です。音が天井に反響してそのように聴こえたのかもしれません。
だから、「そりゃ、4T-3Tのコンボを音に合わせるのは大変だわ!」と感じたのでした。もちろん、リンクの上の羽生さんの耳にはそのように聴こえないでしょうが、まぁ、2本目に「移動」させたことは大正解だったと思いますね。
ちなみに、上から見ていて、4Sの軸の傾きってほとんど分からなかったのですが、3Aの着氷の危なさははっきり分かって、「UR含めた減点があるとしたら、3Aかな?」と思っていました。逆に、もしノーミスだったら、4T-2Tの宇野選手に105点が出ていたので、「さすがに109点か110点は出すでしょう!」と演技直後に予想していました。なかなかイイ線行ってましたね。
あと、これは杞憂に終わったことですが、演技直後に頷いていたことは、帰宅してフジの放送を見てから知ったことなので、キスクラ含めて全体的に表情が硬めだったことは、少し心配していました。
まずは高橋さんの演技前の話をします。最終グループの6連の時に、同行者と「高橋さんは何点ぐらい出るかな?」と話していました。クワド無しで3A有りの構成で、もしノーミスだったら、ジェイソンぐらいのスコアは出るんじゃない?と。ジェイソンのSPのパーソナルベストは、さいたまワールドの「96.81」ですから、そこが基準になるのかな?と。いまプロトコルを見たら、その時のジェイソンのPCSは「46.15」ですね。この全日本の、宇野選手のSPの「105.71」に、PCSは「46.93」で、さすがにそれを超えることはないだろうけど、45~46を出して、トータル90は超えて、駿君より上でしょ?と。
さて、演技後です。いやぁ、もし、私もテレビ観戦だったら、「なぜこの内容にPCSが42点も?」と記事の中で文句を言っていたと思うんですよ。でも、会場では上記のような話をしていて、しかも、現地で見ているとTESカウンターは見られないですし、そもそもステップやスピンでレベルを落としていたこともまったく分からないのです。だから、スコアが出た時の会場全体のため息は、高橋さんのファンかどうかは関係なく、多くのお客さんのごくごく自然な反応だったと思いますね。鍵山君の3Aの抜けのため息よりも大きかったです。
よく、「フィギュアのルールなんて知らない方が純粋に楽しめるのに!」とか「プロトコルを読めなかった時代に戻りたい!」なんて恨み節を聞きますが、「TESカウンターの無い生観戦」というのも、なかなか貴重な体験でした。
明日からは「平常運転」で行きたいと思います。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
では、また明日!
Jun
コメント
こんにちは 再開ありがとうございます。
19日は北側のスタンドA、J席におりました。ちょうどJun様の真向かいですね。
ここが意外にいい場所で、S席やアリーナより見晴らしがいい?
コの字型の手すりもつけられて、天井も白いボードに張り替えられて、そのせいで音楽が反響したのかもしれません。ただし代々木は音楽ホールじゃないんで・・・その辺はよくわかりません。床のタイルや人造大理石で覆われた仕切りが明るい感じで現代風になってますね。
いま、TBSのS☆1で、女子フリーの結果やってましたけど、紀平さんの優勝は納得、樋口さんの2位もすごく良かったです。SPでみた樋口さんはすごく体を絞った感じで3A
に備えてるんだと思いました。
3位の和愛さんは世選どうするんでしょう?仮にシニアデビューしてすぐ世選なんてすごいと思うけど、ミニマム取らないといけないんですよね?
うーん、ライトファンでいた方が楽なのに、詳しくなってしまった・・・・
みつばちさま
私は20日が北のスタンドAで、快適にしっかり見れましたよ。
女子の台乗りメンバーは、実はSPで私が良かったと思う3人でした。
紀平さんは、ジャンプ、スピン、スケーティングだけでなく、音を身体でつかんで表現する能力も高くて、オールラウンダーだなぁと。そりゃ、世界で唯一エテリ3に対抗できる選手ですから、当然といえば当然ですね。川畑さんはもともと好きだったので良いとして、樋口さんは、動きにメリハリがあるんですよね。シェイリーンの難解な選曲に鍛えられているだけあります。
一方、坂本さんは、「腕を伸ばすのか曲げるのか」という部分からして動きが曖昧で、大味なんですよね。スケートはよく「走る」んですが、ジャンプが決まってこないと、そのスピード感も削がれるので、残念でした。
2日続きで観戦、お疲れ様でした。
スタンド席からだから分かる、羽生選手のスケートの伸びや、曲調に合わせて4T-3Tを跳ぶ難しさを、実感を込めて指摘して頂き、改めてオトナルが如何に高難度で羽生選手が如何に優れているかを確認しました。
羽生選手の演技を上から撮ったものを見られるのは、海外試合のファンカメぐらいなので、スタンド席観戦は実に貴重な経験だと思います。感想を共有させて頂きありがとうございます。
羽生選手、昨日の公式練習も好調だったようで、今夜のフリーが本当に楽しみです。精一杯応援したいと思います。
ととちゃん さま
Otonalで特にスローに感じたのが、「ドン、ドーン」という冒頭の部分で、「こんなにタメがあったっけ?」と。
一方、Originの方がテンポは速く、実際4Tについても「Originでの4Tは苦労しないのに」という主旨のコメントを羽生さんもしていました。
そういえば、Otonalの前あたりから、2Fスタンドの階段を登り降りするカメラクルーがいて、その視点での映像が使われていました。今日のフリーでもきっとどこかで使われるんだと思います。