「フィギュアスケートプリンス 第88回全日本フィギュアスケート選手権大会」

「フィギュアスケートプリンス 第88回全日本フィギュアスケート選手権大会」

2020年1月11日発売。1,000円+税。発売日に入手自体はできていたんですが、レビューが遅れてすみません。以下、気になった点をまとめておきます。

・本書はスケ連の「お墨付き有り」の雑誌です。したがって、全編ゆづのみという誌面構成が許されています。本書以外で「お墨付き」のある雑誌としては、「通信」「応援ブック」があります。

・他方で、「お墨付き無し」雑誌としては、「FIGURE SKATERS」「Memorial」があります。両誌は、羽生さん以外の部分で何を掲載しているかと言うと、前者は「女子選手」後者は「海外の男子選手」を意識的に取り上げている点で特徴があります。「FIGURE SKATERS」は大判サイズという点が何といっても魅力で、「Memorial」は辻めぐみさんのテキストが素晴らしいですね。

・そのような基本的な情報を踏まえた上で、本書について。まず、全日本で一冊作っているのではなく、「スケカナ・N杯・ファイナル・全日本」の4試合のショットで構成されています。表紙に「全日本」という文字がありながら、写真はスワンというのが、その理由です。ただし、頭から53ページまで全日本の写真のみ、残りの18ページでスケカナ・N杯・ファイナルなので、事実上の全日本特集号と言ってよいと思います。

・今回、「徹底しているな!」と感じたのは、全日本の写真では羽生さん以外の選手がまったく写っていません。羽生さん以外だと、ブライアンとジスランしか見当たりません。表彰台の写真はゼロ。代表発表の記念撮影の写真もゼロ。その代わり、SEIMEIが無いのは残念な点です。

・ちなみに、ファイナルも他の選手はゼロ。N杯は、エイモズとサドフスキーと一緒のショットが一枚。スケカナは、刑事君&ナム君とのショットが一枚。これは、何を狙っているかはっきり分かりますね。

USMの二人が見当たらないというのは分かるんですが、ネイサンの姿さえまったく見当たらないというのは、かなり「攻めてる」と言えます。

写真自体は画質もまずまずで、応援ブックより鮮明です。ただ、全編アフロの写真なので、他誌とカブリがあるかもしれません。まぁ、書店で手にとってみて、気に入ったものがあれば購入してもいいんじゃないでしょうか。

プリンスといえば、2015年頃はここまで「ゆづに寄せた」誌面ではなかったんですが、この開き直り方は支持したいと思います。ただ、表紙と裏表紙の「準優勝」というのをわざわざ入れる必要ある?と、その点だけは不満ですね。

では、また明日!

Jun


にほんブログ村

スポンサーリンク
レクタングル(大)

コメント

  1. みつばち より:

    こんにちは 更新ありがとうございます

    次々でるフィギュアスケート雑誌ですが、スケ連の許可があるとないではどう違うのでしょうか。アマ選手の肖像権はスケ連にあるということですが、スケ連許可があると、試合の写真が使える?例の全選手平等指令はどうなるのかな。

    八戸SOIに申し込んだのですが、ホテルはとってません。ホテルがとれなかったら仙台に行こうかしら、それとも青函トンネルで北海道へ行こうかな(まずあたらないと・・無茶苦茶な計画です)

    あれこれ見ておりましたら駒込深沢の戸建て住宅の広告が入るようになりました。
    駒込駅、世田谷区深沢ではなく青森県の八甲田山駅近くの住宅でした。これ、どこかしら・・・全然わからないんですが。

    • Jun より:

      みつばちさま

      具体的なことは分からないですが、誌面の特徴を見ると、「お墨付き有り」の雑誌では、羽生さんの写真を掲載するページ数や比率について、制限がかかっていないようです。

      ヤフーでもグーグルでもアマゾンでも、表示される広告は直近でアクセスしたサイトの傾向をすぐに反映するようになっていますね。それが嫌なら、閲覧履歴とクッキーを削除すると良いと思います。

  2. 名無しの猫 より:

    プリンスのレビュー、ありがとうございます。

    プリンス買いました。徹底しているな、と私も思いました。
    そしてスケ連お墨付きのために、スケ連に徴収されるであろうことを考えると、
    ¥1000ではなかなか厳しいのに頑張ってくれていると思います。

    ずっと買っている通信、以前のものと見比べても、たぶんスケ連お墨付きのために支払う
    負担のためではないかと想像しているのですが、ずいぶん薄くなりましたものね。

    『羽生結弦を生んだ男 都築章一郎の道程』を今読んでいる最中です。
    読みやすく、面白いので、あっという間に読めそうです。
    Junさんが購入されるようでしたら、レビューしていただけると嬉しいです。
    私が気づかなかったJunさんの視点でのレビューで、いつも再発見がありますので。

    • Jun より:

      名無しの猫さま

      おっしゃる通り、プリンスも通信も薄くなりましたね。ただ、以前の分厚かった頃よりクオリティが落ちているかというと決してそんなことはなく、いまのボリュームでも十分な気がします。

      宇都宮さんの本を私が読み始めるのはもう少し先になりますが、「羽生結弦のスケートのロシア的ルーツ」という部分で、どれぐらい切り込んでくれているか、楽しみにしています。

  3. ととちゃん より:

    プリンス、良さそうですね。
    でも、まだFigure Skatersが残っているし…、あの表紙にはとても惹かれているんです。
    junさんが仰るように、1度書店でチェックしてみたいと思いますが、最寄りの店に置いているかどうかもネックです。だからこそ、信頼のおけるjunさんのレビューが私には欠かせません。

    ところで、先ほど前記事にあった「ワカのアクション解説」なるものを視聴しました。若乃花自身、穏やかな口調で分かりやすく述べていて好感が持てましたし、実際にやって見せる手法は、興味深かったです。フィギュア界ならContinueでもあった、佐野さんと無良くんのコンビがいいかな、など想像するだけで楽しかったです。

    • Jun より:

      ととちゃん さま

      わざわざお相撲の方まで見ていただいて恐縮です。

      個人的に推したい力士は、炎鵬です。身長168cm、体重99kgで、甘いマスクの小兵力士。かつての舞の海にワクワクしたオールドファンが、いま相撲に「回帰」しています。

      フィギュアの試合の放送が地上波であると「羽生だけは見る」というライトファンがいるように、「炎鵬だけは見る」という人もけっこういるようです。

      ちなみに、炎鵬関は1994年10月18日生まれ。金沢出身。羽生さんと同い年で、金沢は私もFaOIで訪れましたし、いろいろ縁があるなぁ・・・と感じていて、私も毎日必ずチェックしていますよ。