いよいよ、竜王戦七番勝負が始まります。いままで、藤井三冠については、デビューから29連勝、最年少タイトル獲得(棋聖)、最年少二冠(王位、棋聖)、最年少三冠(王位、叡王、棋聖)と着実に記録を塗り替えてきたわけですが、将棋界は、なんだかんだいって、ビッグタイトルの名人と竜王ですよ。
将棋界におけるタイトルの獲得の難易度を簡単に例えるなら、
・名人獲得→五輪金メダル
・竜王獲得→ワールド金メダル
こんな感じでしょうか。竜王獲得は、デビュー1年目のプロ棋士の新四段はもちろん、アマチュア枠や女流棋士枠もあり、全て勝ち抜けば可能です。しかし、名人の場合、アマ枠・女流枠は無く、プロになっていないといけません。その上で、プロの新四段がデビューから名人獲得までは最速でも5年かかり、藤井さんはすでにC級1組で1年足踏みしているので、現在所属しているB級1組から最短で行っても2023年の春になります。
豊島さんとは、この夏に、王位戦(七番勝負)と叡王戦(五番勝負)を戦っていますが、王位戦は4勝1敗で藤井さんが王位防衛。叡王戦は3勝2敗で藤井さんが叡王を奪取しました。
竜王戦は七番勝負の2日制です。先に4つ勝った方が、竜王です。両者の対戦成績は、藤井三冠から見て「8勝9敗」ですが、デビューから6連敗していたのを、ここまで星を戻しました。
流れは藤井三冠に来ていますが、もし豊島さんが竜王を失冠すると、「豊島九段」になってしまいます。死に物狂いで襲い掛かってくるでしょう。
竜王戦の主催は読売新聞なので、若杉カメラマンは完全に竜王戦シフトですね。
対局開始は朝9時からで、ABEMAの放送は「朝8:30」からです。対局会場は、竜王戦開幕局の定番となった、渋谷の「セルリアンタワー能楽堂」。いよいよです。まだ第一局なんで先は長いですけど、さすがに今日は緊張してなかなか寝られないかもしれません・・・。
では、また明日!
Jun