藤井王位、今日も対局!(王位戦第四局2日目)

藤井王位、今日も対局!(王位戦第四局2日目)

ABEMA将棋チャンネルでの放送は「こちら」。両対局者のバックのお城は唐津城です。

本局で先手番の渡辺明九段が採用した戦型は「矢倉」。プロ間では、後手番の急戦策を受け切るのが大変とされていて、先手で矢倉を選ぶ棋士が激減しているのが現状です。これまで両者のタイトル戦で矢倉の将棋になったことは何度もあるんですが、その度に藤井聡太王位が的確に対応しているので、「わざわざこれを選ぶの?」という意味で、意表の戦型でした。

この将棋は途中まで前例がありまして、2023年7月7日のA級順位戦▲渡辺明九段対△佐々木勇気八段という将棋で、先手の渡辺さんが負けています。ところが、形勢自体は二転三転して終盤までもつれたので、「作戦としては有力」と渡辺さんは見て、約1年間、研究課題として温めていたのかもしれません。

ただ、藤井王位もこの将棋は当然承知していて、39分の考慮で指した38手目の△5五歩が、渡辺・佐々木戦の前例から離れる一手。その4手後に藤井王位が51分消費して指した42手目の△5六歩が「攻め倒すぞ!」という意思表示の一着。この手を見て、渡辺九段が長考に沈み、そのまま43手目を渡辺さんが封じて、1日目が終了しました。

この将棋は渡辺さんが公式戦で指したことがあり、将棋の形勢・持ち時間の両面でリードしたかったはずですが、あの慎重な藤井王位がさほど持ち時間を消費することなく対応しているので、前局の1日目に3時間半も持ち時間で差をつけられた反省も踏まえて、本局は決断よく指しているのかもしれません。

形勢はやや藤井王位有利。持ち時間も藤井王位が約2時間のリード。上述のように、前局では藤井王位が3時間半差をつけられながら逆転勝ちしたので、「2時間リードしてたら王位の勝ち確だろ?」なんて終局ムードなんですが、実際はまだまだ分かりません。渡辺さんがどのような妙手を捻りだしてくるのか期待しています。

では、また明日!

Jun


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