ABEMA将棋チャンネルでの放送は「こちら」。両者の対戦成績は「3勝3敗」です。
1勝1敗の五分となりシリーズは非常に面白くなりました。この第二局は藤井棋聖の先手番。おそらく得意の「角換わり」を目指すと思います。ただ、先日の王座戦挑決トーナメント準決勝の羽生九段戦で、振り駒で先手となった藤井さんが「角換わり」で羽生さんをまったく寄せ付けずに勝利したので、佐々木七段が「変化」するかもしれません。
例えば、佐々木七段が2手目に△3四歩と応じて、名人戦での渡辺明さんのように雁木を目指す指し方。あるいは、△3四歩をいつまでも指さず角道を開けないままでいても、角換わりにはなりません。
藤井棋聖の角換わりをまともに受けて勝ち切るのは至難の業。相撲で言う立ち合いの「変化」のような奇襲作戦を佐々木七段が用意しているかどうか、個人的に注目しています。
メタルジョギング・チャレンジは168日目。CARCASSの『Heartwork』(1993年10月)です。ヘヴィメタルに革命を起こした「裏名盤」と言えるもので、特に「メロディック・デスメタル」というジャンルが確立するにあたって、本作の果たした役割は大きいです。
何よりもまず1曲目の「Buried Dreams」です。不穏なイントロから、ジェフ・ウォーカー(B/Vo)の噛みつかんばかりの獣声で、「ああ、デスメタルねっ!」というのは分かるかと思います。各楽器の分離がはっきりしていてサウンド自体はクリア。声はアレだけど、普通にザクザクとキレのあるメタルだよね・・・と思っていると、2:16のギターソロから景色が一変します。まず、ビル・スティアのジャズ風味なテクニカルなフレーズが切れ込んできて、そして、2:44からもう一人のギタリストのマイケル・アモットの情感たっぷりの泣きのフレーズが大炸裂します。
実は、CACASSは次作で解散状態になってしまうんですが、マイケルがArch Enemyというバンドを結成して、「デスメタルmeets泣きのギター」の方向性を推し進めていきます。私は先にArch Enemyから入っていって、後追いでCARCASSを聴いたんですが、それでも、CARCASSの本作が93年当時衝撃を持って受け止められたことはよく分かります。
ちなみに、Arch Enemyは、最初はヨハン・リーヴァという男性ヴォーカルが担当していたんですが、はっきり言って音程デタラメでリズムも合ってないし、演奏陣がいかに上手くてもアングラ臭が抜けなかったんですよね。そこで、二代目ヴォーカルに女性のアンジェラ・ゴソウを抜擢。バンドは一気にメジャーな存在に格が上がります。
そして、三代目も女性のアリッサ・ホワイト・グラズを起用。私は、The Agonist時代の彼女を知っていたので、実力的にはArch Enemyでもぜんぜんやれると思っていましたが、肝心の近年のArch Enemyの楽曲が「キレイで高性能すぎて面白くない」という印象です。でも、そこまでマジメに聴き込んだわけでも無いので、久々に聴いてみようかな。wikiで情報を確認したら、アリッサももう37歳ですか。私も歳を取るわけだ・・・。
では、また明日!
Jun