王将戦(第四局1日目)・フリー翌日など

王将戦(第四局1日目)・フリー翌日など

まず、フリー翌日のスポーツ紙は、今回は買っておりません。藤井竜王の最年少五冠達成を願って、この金土は自宅にこもって、将棋観戦にガッツリ集中しております。第4局の対局地は東京都立川市の「SORANO HOTEL」です。ウチからだとモノレールを使えば、1時間かからない場所です。

ここ最近の藤井竜王は、ごはんもおやつも地元の名産のものを必ずチョイスしている感じですね。対局後、開催地が「藤井竜王が食べた将棋めし&スウィーツ!」で一儲けしようとする意図を分かっていらっしゃる。素晴らしい配慮です。

しかし、「ワサビと玉ねぎの和風ソースなら、ハンバーグよりもステーキがいいなぁ・・・」と思っちゃいますが、メニューにはあったのかな?

1日目の対局では、一時期、2時間以上の時間差があったのですが、藤井竜王の66手目の△6五歩という手が、明らかに「研究外し」の一手。「研究外し」とは、PCを使って事前研究をする際、まぁ、言葉はアレですが、棋士は、AIの推奨する最善手や次善手を「暗記」して対局に臨むわけです。

ところが、藤井竜王の指したこの△6五歩は、私のPCのAIでは最初は8番目の候補手で、AIにある程度時間をかけて読ませると4番目まで浮上する手でした。当然、事前に「予習」できる手のはずが無いし、AI推奨の最善手をビシバシ指すのが「日常」の藤井竜王が、あえてこの手を指す意味を考えると、実に悩ましい。実際、渡辺王将も83分の長考に沈んで、持ち時間の差がかなり縮まりました。

将棋の形勢は、AIの評価値的には微差で渡辺さんが有利ですが、まぁ、互角の範囲内です。2日目が勝負になるでしょう。

いろんな「特別寄稿」や「特別インタ」がある中、ハードボイルド作家の馳星周さんの文章が印象的でした。例の岡崎氏じゃないですが、

フリー演技の冒頭、羽生結弦は迷うことなく4Aに挑んだ。そして、跳ね返された。この時点で、もう得点も順位もどうでもよくなっていた。その後の演技が羽生結弦にしてはいささか精彩を欠くものになったのもしょうがない

という部分に反応しちゃう私がいますが、まぁ、4Sの転倒がありましたし、3A+3Loは断念したので、その見方も部分的には分かります。そんな中、私が「素晴らしい!」と思わず膝を打ったのが、

メディアがどれだけ盛り上げようとしても、本人も、そして彼のファンも、メダルの色など気にしていなかったはずだ。

この人は、フィギュアスケートについてそんなに詳しくないはずなのに、羽生さんと私たちにとっての北京五輪の意味を正確に理解している。さすが、一流作家の調査力と観察眼だなと感心しました。

では、また明日!

Jun


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コメント

  1. Sennin より:

    昨日のスポーツ新聞は一面全部結弦くんでした。私はついつい4紙購入しました。プルシェンコみたいな選手もいますが最後になるであろうオリンピックの記念です。銀メダルの鍵山くんを一面でもいいのにね一社もありません。しかも2面のポスター使用、
    その裏もで新聞で言うと4面が結弦くん?て感じでしょうか?水色が見事でした
    スポーツ紙は普段見ないので結弦くんが動くと買うのでたまって困ります 笑笑
    怪我してるのにエキシでますかね?余程の事がないと欠場は許されないものらしいし結弦くんだから出るでしょうね。今回の結弦くんはあんな穴ぼこに運悪く出会ってしまったアクシデントがそもそもの不運で涙だったこともありますが最後のオリンピックという思いもあったでしょうね?Junさんの場所だからいいますが中国と大阪は方角良くないな〜。
    仙台で凱旋パレードしないかな?しないね ^_^
    郵便切手はどうなった?メダルなくても販売しないかな?などなど思う日々です。

    ところでコリヤダ選手は現役続行との事で良かった〜。
    ブレジナは引退とかで結弦くんコロナも忘れてハグしてましたね。それにしてもなんだか
    今回ミーシンとの接触ありましたね。印象に残っているのは帰る時にミーシンが座ってて頭下げた結弦くんに✊を返してました。
    あと何気に発見、リンクにアルコールを持参しててまずエッジカバーを消毒してペーパーで拭く、自分の手を消毒する。リンクに入ってドリンク持つ前に手袋を消毒する徹底ぶり
    もうね益々好きになります❣️

    王将戦は今日藤井くんが勝利すると決まりですね?立川のホテル泊まりたいなあと思ったらなんと高い!将棋チャンネルは入ってないのでTwitterをチェックします。

    • Jun より:

      Senninさま

      コリヤダもそうですが、ボーヤンも現役続行とのニュースをTLで見かけた気がします。ルール変更もありますし、コロナでお客さんが入れない状況で引退というのも寂しいですよね。

      まぁ、新聞社も慈善事業じゃないので、そりゃ、そういう紙面になりますよね。それを覆したいなら、羽生さんを技術・芸術の両面で上回るようなスケートを披露して、勝ち続けるしかないんです。

      王将戦は、これは藤井竜王のペースになっていると思います。棋譜は毎日新聞のサイトで。評価値放送は、YouTubeの「千星ch」さんが、未公開のソフトを特別に利用していて良いと思います。千星chさんは、配信の収益を全て寄付しているので、ぜひ応援してあげてください。

      https://mainichi.jp/oshosen/2022/schedule/

      https://www.youtube.com/channel/UCJDCO7xzYi78uEdLlQU_dKg