昨日の記事に間に合わせることもできたんですが、やはり別枠で書くことにしました。
藤井聡太竜王への挑戦権をかけた決勝トーナメント準決勝で山崎隆之八段(山ちゃん)が勝利。挑戦者決定三番勝負に勝ち上がりました。
「将棋の天才と言えば?」と聞かれれば、藤井竜王や羽生九段、あるいは渡辺名人のような中学生でプロ棋士になって、若い頃からタイトルをバンバン奪取するようなレジェンドが思い浮かぶかと思います。
しかし、「指す将棋の独創性」ということで言えば、将棋ファンの間で真っ先に「天才棋士」として想起されるのは、山ちゃんだと思われます。理由はいくつかあるのですが・・・
・将棋AI全盛時代のいま、将棋の研究にPCを使わない。というか、PCを日々使いこなせているかどうかも怪しく、コロナ禍で「リモートでのイベント」が増えたことから、後輩の糸谷哲郎八段(ダニー)を自宅に呼んでZoomのセットアップをしてもらったほど
・AIが評価する指し方をたくさん覚えようとする「ガリ勉若手棋士」の将棋とは無縁の、超個性的な将棋。プロでも解説不能な指し手も多く、基本的に同じ将棋を指さない。昨日の対局後のインタビューでも「思いついたまま指した」と発言しており、やっぱりそうだったか・・・とある意味納得のコメント
・むちゃくちゃな将棋を指しているようでいて、中盤・終盤の指し手は正確なので、多少不利に見える局面でも、そこから勝ち切ってしまう。将棋用語で言う「腕力」「剛腕」の持ち主
・将棋だけでなく、インタビューやツイートでも「思いついたことを、そのまま話したり、書いたりする方」なので、話がまとまらず、とりとめなく続くので、「通訳」が必要なこともある
とは言え、右の山で残っている広瀬章人八段、佐藤天彦九段も強豪棋士で、二人の勝者が山崎八段と挑決で争うことになりますが、正直、誰が挑戦者になるのかまったく分かりません。
ただ、この3人の誰が挑戦者になっても、藤井竜王と初めてタイトルを争うことになるので、新鮮で楽しみです。若さまもフォトブックの作り甲斐があることでしょう!
では、また明日!
Jun