読書雑談(内村本)など

読書雑談(内村本)など

内村さんの本」から読み始めているんですが、羽生さんの道のりとはまったく違いますね。第1章だけでも、その違いがはっきり分かります。以下、軽くまとめておきます。

中学時代までは、自由にやりたい練習だけをやっていた。中学で出場した全国大会では42位。自分の意思で、生まれ育った長崎県を離れ、東京の高校への進学を決め、朝日生命体操クラブに入部した。

このクラブでの最初の1年間は、基礎練習しかやらせてもらえなかった。新しい技を教えてもらうことは一切なく、来る日も来る日も、腹筋背筋などの筋トレや基礎技術の反復練習ばかりで、しかも普通に考えられる練習量の3倍くらいのものだった。この練習に少し慣れてくると、パワーリストのような重りをつけさせられ、筋肉痛ではない時はなかった。練習は楽しめないし、先の目標を考える余裕もなく、1日1日のつらい練習をいかに乗り越えるかがすべて。「こんな地味で苦しいだけの練習をやるために東京に来たんじゃないのに」と何度も心が折れかけた。

高校2年になる直前の3月、コーチ不在時に基礎練習をさぼって「やりたい練習をやろう」としたとき、中学生の頃に全然できなかった難しい技が簡単にできた。床の後方伸身2回宙返り。基礎練習では手を使って1回まわる練習しかやらせてもらっておらず、どうしてこんな単純な技ばかりやらせるのかと思っていた。その年に出た全日本ジュニアでは3位になれた。

・大学に入学してまもなくの頃、それなりの結果を出せるようになっていたので、きつい練習をおろそかにして、特定の技の練習をするようになっていた。大学1年のときは世界選手権に出られず、ユニバーシアードの代表になった。2007年8月の日本代表合宿への参加がターニングポイントとなった。当時のトップだった冨田洋之さんや鹿島丈博さんなどの代表メンバーの練習量はすごかった。きつくて泥臭い通し練習をずっと続けていた。「それまでの僕は、代表に選ばれる選手は天才ばかりで『きつい練習なんてしていないんじゃないか』と思っていたのに、そんなことはないと知った」

・「『天才』という言葉が生まれつきすぐれた才能を持っている人を指すのであれば、僕にはまったくあてはまらない」。「今の日本の体操選手はレベルが高く、今後にも当然、期待しています。ただ、基本ができている選手でも、繰り返し基礎練習をすることは少ない傾向が見られます。すでにできていることを何度もやる必要はないという考え方なのかもしれませんが、それではダメなはずです。できているかどうかを問わず、常に基礎の確認はしておくべきです。それが、大切な場面での結果やコンディションの把握につながってきます」。

特に最後に引用した部分が、印象深かったです。コレ、英語(TOEIC)の勉強でも言えるよなーと感じます。「この問題集はもう解いたから、新しいの買おっと!」という方は非常に多くて、最近はインスタの「勉強垢」ってのがあって、あそこで参考書や問題集の画像をアップするのが一種のファッションになっています。「そんな難しい問題集、いまのあなたがやる必要ある?」と思うこともあります。もちろん、個人の自由ですから、私はそれを見ているだけですが。

全問正解できて当たり前。内容を全て理解できていて当たり前。問題作成者の「作意」を把握した上で確信を持って正解を選ぶ。一冊の問題集、あるいは一回分の模試をそこまで突き詰めてやり込まないと、本番の試験で、初見の問題を見たときに対応できないんです。だから、「解ける問題を、自分の理想とするプロセスで解ける状態」を維持しないといけない。内村さんの言う、「基礎を確認しておくことが、大切な場面での結果やコンディションの把握に繋がる」という言葉は、ストンと納得できるものでした。

第1章から、すぐに「第7章」に飛んで読みたい気分ですが、おそらくこの章立ては意味のある並びだと思いますので、順番に読んでいきたいと思います。

メタルジョギング・チャレンジは129日目。FLATBACKERの『戦争<アクシデント>』(1985年8月)です。北海道出身のメタルバンドで、E・Z・Oの前身バンドです。E・Z・Oと言えば、その後、Loudnessに加入するMASAKI(Vo)は知ってますが、もともとFlatbackerと名乗っていたとは知りませんでした。

音を聴く前にビックリしたのが、本作のCDは紙ジャケ版で2005年に再発されているんですけど、アマゾンで89万円という信じられない値段がついていました。車買えるじゃん!・・・というか、普通にYouTube Musicに入ってるんだけど、なぜ値段が下がらないのでしょうね。

とうわけで、89万円の本作、1曲目の「ハード・ブロウ」です。ここは採石場というんでしょうか、昭和の戦隊モノの撮影で使われていそうな「現場」ですね。その後、アルタ前の懐かしい映像も映っていました。ギターのテクニックは確かですが、まぁ、若くて粗削りな感じはします。アルバム全体を通して聴いてみると、ミドルテンポで押しまくる曲がわりと多めで、スピードよりも重さに重点を置いているようです。LAメタルのような軽薄さはまったくなく、その点で言えば、玄人好みな作風という印象です。

参考までに、Loudnessのライブ映像も貼りましたが、この第3期のLoudnessには、MASAKI氏とともに、X JAPANを脱退したTAIJIも加入して、めちゃくちゃカッコいいです。

Flatbackerに話を戻すと、けっこうYouTubeに映像が残っていて、日比谷野外音楽堂、アツいっすね。最前列の男性ファンの中にはネクタイ締めてる人もいましたが、仕事帰りでしょうか?頭振って応援しています。38年前かぁ・・・この方々は、まだメタルを聴いているのでしょうか?私のように「毎日メタル生活」を貫いていてもらいたいものです。

では、また明日!

Jun


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