「Quadruple Axel 2023 氷上の希望と光」(2)

「Quadruple Axel 2023 氷上の希望と光」(2)

昨日」に引き続いて、Quadrupleのレビューです。

写真についてはやや辛めの評価から入りましたが、インタに関しては非常に資料的価値が高いです。今日ご紹介するのは、無良君のインタですが、これはある意味で「notte stellata裏公式ガイド」というぐらい、かなり網羅的に語ってくれています。日テレプラスでノッテの「完全版」が放送されますが(4月23日・18時~)、予習にピッタリだと思いますよ!

無良君自身が滑った「燦燦」「Dynamite」「雨に唄えば」の解説はもちろん、オープニングの「Twinkling Stars of Hope」とフィナーレの「希望のうた」の制作過程についても語ってくれています。

ここで全てを引用すると膨大な量になってしまうので、私の独断で、印象的だった部分をピックアップしてみます。

「(内村さんと羽生さんのコラボは)・・・実際に演技をしている内村さんの動きを見たときはやっぱり圧倒されましたね。体操の演技を間近で見る機会なんて、なかなかないじゃないですか。どれぐらいの高さまで上がっているのかとか、テレビでは伝わらないところがあるので、実際の迫力にすごく驚きましたけど、ユヅのジャンプとバランス的にもマッチしていたんじゃないかな。ユヅ自身、『内村さんは絶対に失敗しないから、自分も失敗できない』というプレッシャーがあったみたいですけど、やっぱり極めている二人だからこそつくれる空気感というか、本気と本気がぶつかり合った究極のコラボレーションだったと思いますね

「(ノッテと春ちゃんについて)彼の演技は、毎回すごく気持ちが込められていますけど、今回はテーマがあるからこそ、一層気持ちがこもったものになっていたと思います。どちらのプログラムも、ほかのスケーターが滑ったら、たぶん説得力が足りないんじゃないかなと思うんですよ。彼が滑るから『ああ、こういうことを伝えたいんだな』と、見ている側に気持ちとして伝わってくるものがありますよね。とくに『春よ、来い』は、今回の最後のソロに持ってきたことによって、ショーのテーマがより鮮明になったんじゃないかなと思います」

「(オープニング・フィナーレ・グループナンバーでは)すごく細かいことですけど、『この音のこのタイミングまでに、こういうふうに動いてほしい』とか、『いまのタイミングだとちょっと早いから、もう1~2秒あとに出てきてください』とか、わずか1~2秒にまでこだわりを見せていましたね。あとは、照明も「こうしたほうがいいよね」とか、すごく細かいところまで考えていましたし、ショー全体の進行に至るまで、いろいろ気を配っている姿を目にしました

「(無良君の)ソロに関しては、『こういうテーマでやりたい』という前提があって、お互いに曲の候補を出し合って、『これでお願いします』という形で、『燦燦』をリクエストされました。コラボナンバーに関しても曲を指定してリクエストがありました。僕としては意外性のある選曲だったので最初は驚いたのですが、最高にいいものが出来上がったので、理華と僕の滑りを見て『雨に唄えば』を思いついたユヅの洞察力はすごいなと、あらためて感じました

もちろん、このショーでは自身のEXプロを滑っているスケーターもいましたけど、無良君と本郷さんだからこそ羽生さんは選曲面からリクエストを出したということなんでしょうね。

「Dynamite」は、羽生さんもプロジェクションマッピングで参加していましたし、彼のリクエストというのは分かります。「雨に唄えば」も、まぁわかる。でも、「燦燦」もリクエストというのは驚きでした。じゃあ、他にあるっけ?と、ノッテの「公式Twitter」を改めてチェックしている所です。

明日は、「GIFT」に関する佐野稔先生のコメントと、他にもいくつかご紹介できたらと思います。

メタルジョギング・チャレンジは161日目。PANTERAの『Vulgar Display Of Power』(1992年2月)です。私の音楽遍歴の中でも、そのサウンドに衝撃を受けたという意味で、本作はトップクラスのインパクトがありました。個々のメンバーが当たり前のように高度なテクニックの持ち主で、ヘヴィでハードで、なおかつ音作りが革命的で、しかも曲もいい。

アルバム1曲目を飾る「Mouth For War」は、私の中では「完全無欠の名曲」です。このMVは、「うるせー音楽で、とびっきりかっこいい曲で、しかもメンバーもいかつい」という何から何までかっこいい要素が揃っています。ギターのダイムバック・ダレルは、テクニカルなギタリストの部類に入りますが、ギュギュギュギュっと圧縮して歪みまくったサウンドがかっこいい。ドラムのヴィニー・ポールはダイムバックの実兄で、ギターとドラムがガチっと噛み合っています。それこそ、エディ・ヴァンヘイレンとアレックス・ヴァンヘイレンもギターとドラムの天才兄弟でしたが、それに匹敵する才能の持ち主と言っていいでしょう。

この「Mouth For War」だけでも語りたい部分はたくさんあって、2:29からの泣きのギターソロを経て、3:06からギアが上がって、楽曲自体が爆走していきます。こんなに完璧な3分57秒がありますか?この曲はカラオケにも入っていて、若い頃に友達とカラオケに行った時は、「リッベーーーーンジ!!!」って絶叫してました。

本作は前半が名曲揃いで、2曲目以降の「A New Level」「Walk」「Fucking Hostile」「This Love」「Rise」とサウンドはエグいのに曲のスタイルがバラエティに富んでいて、才能がほとばしっています。

ちなみに、私は彼らのライブを観たことがあって、2000年6月19日の赤坂ブリッツでの公演でした。YouTubeに映像が残ってましたね。ライブなのにサウンドがめちゃくちゃ良くて、まずそこにビックリ。オールスタンディングの箱なんですけど、リクルートスーツ姿の女子が一人で頭をガンガンに振りまくっていたのを今でも覚えています。あの女性はいま何をしてるんでしょう?メタルをまだ聴いているのでしょうか。

では、また明日!

Jun


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