少し時間が経ちましたが、キスクラのレビューの「続き」です。すでに皆さん入手済かと思いますが、以下、シェイとブライアンのインタから、印象的だった部分をまとめておきます。
(1)シェイ(36~37頁)
――久しぶりの共演で何か気が付いたことはありますか?
「・・・私はこれまでユヅの大会に同行したことがなかったので、彼が演技前どのような準備をしているのか知りませんでした。今回のショーで初めて、出番の直前に彼が1人で静かに集中し、自分自身のゾーンに入っていく様子を見ました。それを目にした時、『邪魔をしてはいけない』『そっとしておいてあげよう』と思ったのです」
――今後、何か特に彼とやってみたいことはありますか?
「実はちょっとしたアイディアはあるのですが、それはまだ内緒です(笑)。でも、彼自身がまだ見せたことのない面を引き出して、そして世界の誰もまだやったことがないことに挑戦してほしいと思っています。ちょっとスピリチュアルなものを象徴するような作品も考えています。例えばですが、私はユヅのショーで、夫と『ファイアーダンス』を共演しました。彼がドラムを生演奏し、私はリンクの逆側から滑り始める。お互いの緊張感とエネルギー、情熱を共有していると感じられるすばらしい体験でした。そのような特別な体験を、ユヅと一緒に共有できないかと考えているところです」
「試合への同行」について、たしかにシェイがキスクラに座っている所を見たことが無いですが、これはジェフにも言えますけど、あれだけ世界的な売れっ子なので、メダル争いをしているライバル同士の両者のプロを作っているケースがありましたし、まぁ、どっちかをサポートしたら不公平ですよね。これがコーチだったら話は別で、ブライアンは代表ジャージを着替えて忙しく動き回っていましたが。
さて、「内緒の話」については、今年あるいは来年に向けて、新しいショーの話は動いているのかもしれません。もしかしたら、例えば「Continues 2」的な、羽生さんのワンマンではなく、しかしノッテのようなシリアスなテーマがある訳でもなく、もう少しアットホームなショーの計画はあっても良いかもしれません。そもそも、グッズの通販体制の整備、ライブビューイング、CSでの生放送・全公演完全放送等、プロ転向後の羽生さん出演のショーの「基礎」はここで確立されたと言っても過言ではありません。あるような気がしますよ!
(2)ブライアン(50~53頁)
「ユヅが来る少し前にチャ・ジュンファンから『コーチ契約を打ち切ることを決意した』という連絡があったのです。ジュニア時代からずっと指導してきた選手でしたので、さびしさを感じ、気落ちしていました。そこにユヅが来てくれました。本当に元気が出て、『スケートの神様に見守られているな』という気持ちになったんです(笑)」
「私はいつか絶対、ビデオではなくライブで彼のワンマンショーを見たいと思っているんです。なので、あえて映像は見ていません。『スターズ・オン・アイス』や『ファンタジー・オン・アイス』などに出演しているのもすばらしいことで、そちらも気になりますが、やはりいちばん見たいのは、彼のワンマンショーなんです。・・・きっと来シーズンもやってくれると思いますので、その時はスケジュールを合わせて日本に行きたいと思っていますよ」
クリケット所属の選手って、ジェイソンと紀平さん以外で誰がいたっけ?という感じで、羽生さんがクリケットを訪問した際の写真も紹介されているんですが、知っている選手はいなかったですね。ジュンファンの今後の活躍も期待しています。
取材の行われた5月ないし6月の段階で、「プロローグ」や「GIFT」の海外配信ってあったっけ?と思いつつ、ブライアンの忙しさは彼の著書を読んだ人なら知っていると思いますし、かつては寝坊したハビを起こしに行ったり、ジュニアの選手も細かくケアしたりって人なので。トレーシーと共に、身体には気をつけてもらいたいですね。そして、フィギュアスケートにおける「トータルパッケージ」という考え方は「クリケット」の哲学ですから、後輩たちにも継承されてほしい。
ブライアンのインタを読む限り、羽生さんが今後のワンマンショーについて語ったと思える記述は無いのですが、「プロローグ」のあった11月・12月は厳しいとはいえ、年明けの1月あるいは2月だったら何とか日程調整して来日が叶うことを願っています。
では、また明日!
Jun