「FIGURE SKATERS Vol.19」

「FIGURE SKATERS Vol.19」

2020年3月16日発売。税込価格「1,528」円。

私のブログの読者様なら、すでに「どの雑誌がスケ連お墨付きアリか?」という部分を把握済で、つまり、それによって、ゆづ濃度が濃いか薄いか、実物を入手する前からある程度予想されているだろう、と思われます。

この「FIGURE SKATERS」という雑誌は、お墨付きが無く、つまり量的な意味では「ゆづ濃度薄め」なんですが、そこを毎回「企画力」で見事にカバーして、そしてこの大判サイズで唯一無二の存在感を放っています。収納の問題さえクリアできれば、ゆづファンの間でも間違いなく評価の安定した雑誌だと思います。

今回も、ページをめくりながら、「なるほどねぇ・・・」と何度も唸らされました。各企画を順番に見ていきます。

(1)羽生結弦 祝★金メダル 四大陸フィギュアスケート選手権2020(2~41頁)→もちろん、バラ1やSEIMEIの新しい衣装と質の高い演技を、この大判サイズで堪能できるのはハッピーなんですが、実は、練習時のショットの存在感が見逃せません。UAのいつもの黒のウェアや白の代表ジャージーなんですけど、バラ1とSEIMEIを練習しているので、ここ最近の練習時のショットと比べて新鮮です。ぜひ、練習写真にも注目してみてください。

(2)「バラード第1番」「SEIMEI」遍歴(42~45頁)→SEIMEIの衣装は「カルチュラルブック」や「anan」でも確認できましたが、バラ1の「遍歴」も収録している所が、さすがの抜け目のなさです。SEIMEIの衣装は5バージョンすべて同じポーズで揃えているんですが、衣装よりも、「羽生さん、大人の男の顔になったなぁ・・・」と、中高年目線で微笑ましく感じました。

(3)四大陸フィギュアスケート選手権2020 男女シングル(46~73頁)→「お墨付きなし」雑誌の場合、他のスケーターは誰をセレクトするかが懸念材料ではあるんですけど、本誌はバックナンバー含めて、明らかに「下手を打った」記憶があまりありません。今回は、4CC限定ということなので、その点でいえば安心です。ジェイソン、鍵山君、ボーヤン、ジュンファン、ナム君、友野君、紀平さん、ユ・ヨン、テネル、樋口さん、坂本さんというラインナップ。ジェイソンと鍵山君の所では、羽生さんとのショットも収録されています。

(4)スーパースラムギャラリー(74~80頁)→この種の「表彰台振り返り系」の企画は、本書では定番なんですけど、誰もが認めざるを得ない偉業ですし、この企画を「再登板」させるに値すると思います。JGPファイナル、世界ジュニア、GPファイナル(福岡)、五輪(ソチ)、ワールド(さいたま)、4CCと、複数回優勝している大会は「初優勝」の写真が選ばれています。これに、全日本ジュニアと全日本の初優勝のショットもオマケでついています。まぁ、パガニーニの衣装がかわいいですね。いまはジュニア男子の衣装も、もっと凝っているか、あるいはスピスケ風味かの二極化状態なので、とてもインパクトがあります。

ざっと駆け足でまとめました。ふと気づいたのは、次号でFIGURE SKATERSも20号なんですね!今シーズンの振り返りか、あるいは、より長いタイムスパンのヒストリー企画にするのか。せっかくの「記念号」になりますから、あまり期間を空けずに出してもいいんじゃないでしょうか。

では、また明日!

Jun


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コメント

  1. 名無しの猫 より:

    スケーターズのレビューをありがとうございます。

    本は本棚にきっちりきっちり種類別、刊行順に並べるタイプなので、収納の問題で
    スケーターズはあまり買っていないんです。
    通信、マガジン、ジュエルズ、キスクラなど、毎号必ず購入する中にスケーターズが入っ
    ていないのは自分でも悩んでいるところでした。
    プリンスや応援ブックなども買いますから、それらよりビジュアル的に満足できるスケー
    ターズがあまりないのは・・・と思っていました。

    今回の号は、Junさんのレビューを読んで是非とも購入したいと思いました。
    そして、vol.19とともに、今回バックナンバーも数冊いっしょに買うことにしました。
    インロックで、スケーターズ3冊以上で春の送料無料セールをやってるからです。

    私が持っているのは、vol.11(羽織袴)とvol.15(赤いの)とvol.17(春ちゃん)とプラスvol.2の
    ドアップのです。
    今回買い足すのに、Junさんのお薦めはどれでしょうか?
    教えていただけるとありがたいですm(_ _)m

    • Jun より:

      名無しの猫さま

      まずは何と言っても、Vol.3のレックレ表紙号です。ただ、インロックのHPを見ると、春の無料セール対象外でアウトレット品なのが残念ですが、この雑誌の「出世作」と言っていいので、私のオススメはVol.3です。

      いまのwordpressのブログに移行してからだと、Vol.11以降はレビュー済なので記事の方をご覧になっていただくととして、それ以前のバックナンバーでHPに在庫のあるものは、以下の通り。

      Vol.6→17年FaOI(バラ1)特集。08~16年までのアイスショープロの写真がザッとまとまっている。浅田真央ちゃんの特集が分厚い。
      Vol.7→17年オータム特集。過去のSEIMEIの衣装との比較ショット。花になれ、ハビとのコラボショット収録。
      Vol.8→17年オータム・ロステレ特集。五輪前なので国内外の有力選手のショット多め。
      Vol.9・10→平昌五輪特集号。ジュエルズの大判もありますし、他誌でも代替できるかと。

      というわけで、どれもやや微妙かも。Vol.3の入手が難しいなら、最近の号の方がいいような気がします。

  2. 名無しの猫 より:

    Junさん、厚かましい質問にお答えいただき、ありがとうございました。

    スケーターズの過去のレビュー記事を読み返してみました。
    vol.19といっしょに購入するのは、Junさんのオススメvol.3と、レビューでJunさんの
    評価が高いvol.18にします。もう一冊はvol.16にしようかなと考え中です。

    連休のお出かけの予定も取りやめたので、引きこもって、どれを買おうか迷うのも楽しい
    ものです。

    私のコメントの毎号買う、もしくはだいたい買う、の中にMemorialをあげていなかったの
    は、忘れてました。Memorialは本屋さんでもあまり目立つところに置いてもらえないし、
    売りがはっきりしている他誌より派手さがないのかもしれませんが、内容の良いときは
    これからも買いたいです。

    オススメとアドバイス、どうもありがとうございました!!

    • Jun より:

      名無しの猫さま

      いえいえ、まったくお気になさらず。Vol.3を何とか入手されることをお祈りしております。

      Memorialもいい雑誌ですよね。やや地味な作りではあるんですが、テキスト担当の辻めぐみさんも「しっかり言ってくれる」ので、安心して読むことができる一冊です。