ABEMA将棋チャンネルでの放送は「こちら」。両者の対戦成績は、藤井王位から見て「8勝3敗」。
現在、藤井王位が3勝0敗とリードしていて、この第四局も制することになると、4-0のストレート防衛ということになります。挑戦者の佐々木七段は長崎県対馬市の出身で、今回お隣りの佐賀県嬉野市での対局ですから、「地元」でのタイトル挑戦失敗という事態は何としても避けたい。佐々木七段が先手番ですから、得意戦法の「相掛かり」に命運を託すことになるでしょう。
一方、後手番の藤井王位ですが、一時期、藤井王位が後手番で「負けるパターン」としては、「互角の形勢にも関わらず無理に攻め掛かっていって、的確に対応されて、逆に形勢を損ねてしまう」という将棋が続いていました。しかし、2023年度の対局のここまで17勝3敗のうち、その3敗はいずれも後手番ではあるんですが、自分から突っかけていってそのまま完敗となったのは、4月23日の叡王戦第二局の菅井八段戦ぐらいで、その後は後手番でもうまく戦っている印象です。
おそらく、先手番の佐々木七段が「事前に準備した将棋」に藤井王位を誘導して、王位がヒタヒタとついていく展開になり、そこで王位が我慢しきれるか、あるいは「暴発」してしまうか。この辺りが見所になると予想します。
今回かなり台風への警戒情報が周知されていますが、両対局者ともに無事に現地に入りました。対局会場の「和多屋別荘」さん、いつ見ても素晴らしいです。こんな立派な宿に泊まってみたい!
では、また明日!
Jun