2023年11月6日発売。定価「510円」。
11月11日(土)発売の写真集『孤高の原動力』の先行チラ見せ的な役割かなと思っていたのですが、予想以上に充実しています。
まず、11ページの「表紙の人」で今回の特集の概要説明と写真が1枚。そして、特集は、35~42頁の計8ページで、写真は全部で7ショット。この7枚のショットは、写真集の表紙に採用されている「赤」をイメージしたものだけでなく、表紙で扱われている黒の衣装や、紫を基調したものもあって、写真集の期待感も膨らみます。
今回のテキスト部分は、蜷川実花さんのコメントだけでなく、写真集の撮影に関わった「裏方スタッフ」にフォーカスしたものになっていて、蜷川さんを支えるスタッフさん、衣装スタイリストさん、そしてヘアメイクさんから見た羽生さんの印象も紹介されています。私には理解しきれない部分も多々ありましたが、このジャンルに造詣の深い方にはたまらない内容ではないかと。
「撮影の主役はもちろん羽生さんですが、セットも出演者として認めてくださっているというか。お花をモノとして扱っていないんだな、ということが伝わってきたんです」
こちらは、蜷川さんを支えるプロップスタイリストのさくらさんのコメントですが、プロに転向してからの羽生さんは、特にRE_PRAYを経てさらに実感するのが、2分50秒とか4分30秒の間だけ表現者であればいい人じゃないんですよね。
ひとりだけのワンマンショーで、2時間ずっと自分に観衆の視線が集まっているし、事前に撮り溜めていた映像の中でも、それこそブロックがボコボコ落ちてくる状況を想像しながら、演じていなきゃいけない。そう考えると、ELLEやAERAでの経験も、羽生さんの表現の幅・深みを強化するにあたって一役買っているように思えるんですよね。
ダンスへの関心もそうですが、こういったフォトセッションもただの「お仕事」ではなく、すべてを自分のアイスショーに活かしてやるぞという、羽生さんの貪欲さを感じます。実際、写真の出来も素晴らしいですからね。
写真集の方では、「全6ポーズ64カット」の写真が収録され、「ロングインタビュー」に「100問100答」も掲載されるとのこと。いやぁ、楽しみですね!
では、また明日!
Jun