マイレピ YUZU DAYS(第28回・第29回)

マイレピ YUZU DAYS(第28回・第29回)

1月9日に「YUZU DAYS」の第29回がアップされました。実は、昨年末の12月27日に第28回がアップされていて、その頃の私はいろいろ忙しくてチェックが拔けていたんですけど、第28回のお題が「衣装」で、今まさにタイムリーな内容でした。ぜひこの機会に、第28回を再読してみてはいかがでしょうか。

まずは、第28回の感想について。

この「YUZU DAYS」は「羽生結弦を語る上での一級品の資料」と私は以前ブログで書いたことがありますが、平昌五輪後に、スピスケの選手と衣装について語ったエピソードには、思わず身を乗り出してしまいました。がぜん気になるのは、「誰と話してたの?」という点ですけど、「オリンピックの後」というのがミソで、帰国後のイベントの合間だろうということで、女子の金メダル軍団、小平さんか、あるいはパシュートの高木姉妹、菊池さん、佐藤さん、彼女たちと談笑する中でそんな話題になったと予想します。男子のスピスケの選手とは衣装の話にはならないだろうな・・・と、念のために入賞者一覧を調べたら、男子のスピスケはメダルゼロでしたね。

羽生君は自分の「美学」からして、機能性重視の衣装は「フィギュアスケートではなくなってしまう」とバッサリ言ってますが、装飾少なめの身体にフィットするようなシルエットの衣装はよく見かけますよね。ネイサンの昨シーズンのSP(2着目)、宇野選手の今シーズンのSP(2着目)、ゴゴレフ君の今季SP・フリーあたりが思い浮かびます。ゴゴレフ君はともかく、シニアの二人に関しては、「どう見ても、1着目の方がいいでしょう」という違和感がありました。

もちろん、羽生君自身の昨シーズンの衣装についても語られていますが、SEIMEIは伊藤さん制作の衣装ですけど、バラ1については、8月の羽生結弦展(横浜高島屋)ではバラ1とレックレは伊藤さんのデッサンを見かけなかった記憶があるので、別のデザイナーなんだと思います。

一つ疑問なのは、「アイスショーの会場は、競技会よりも温度が高めに設定されている」ため、「薄くて涼しい素材を選んでいる」というくだり。「じゃ、試合のEXはどうするの?」という話になるんですが、FaOIの場合は1ヶ月近くツアーする一方、試合のEXは本数が限られているので、ショー仕様(夏仕様)のものをそのまま着るんでしょうかね。まさか、同じデザインで素材を変えて2種類オーダー、ということは無いと思いますが。

つぎに、第29回の方を。

こちらは、これまでのYUZU DAYSの発言から4つピックアップされていますが、うまい具合に分散させてくれたなと思います。「経験」と「前進」と「理論」と、そして「感謝」ですね。

ちょうど、「お母さんへの感謝」という部分を、島田君のインタで読んだばかりで、読者の皆さんと「すばらしいね!」と感心していましたが、さすが先駆者の語る言葉はひと味違います。

しかし、本来だったら、日本でも「家族一緒に安心して落ち着ける空間」が彼にあればいいのになと思うのですが、それがなかなか叶いそうにないのは残念なことです。さすがにプロに転向したら、日本を拠点に落ち着いて欲しいんですけどね。彼も、フィギュアスケーターであると同時に一人の人間で、日本を愛する一人ですから。まぁ、彼をサポートする人たちが、その辺りもしっかり考えてくれていることを願いたいです。

では、また明日!

Jun

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コメント

  1. おの より:

    バラ1の衣装は永島正さんと言う方かな
    90歳で引退したようです
    80代で作ったようですが、品のある衣装です
    舞台衣装をやってる方なんですね

    羽生くんが日本で暮らせる日が来るといいですよね
    あんなに日本を愛しているのですから
    マスコミや色々な人がうろうろしてしまうから、難しいでしょう
    いつか、羽生リンクが出来たらと、夢が膨らみます。

    • Jun より:

      おのさま

      永島さんは、歌謡界のレジェンドと言われる大物歌手の衣装も数多く手がけられたという話ですね。
      ただ、アシスタントやお弟子さんはいるはずで、羽生君に限らず衣装の「直し」を依頼する歌手はいるでしょうから、バラ1衣装のマイナーチェンジはその方々が関わったような気もします。

      ブラックジャーナリストがうろついているのは事実ですけど、このネット時代、ヘタな記事を書こうものなら、出版社も無傷じゃいられませんからね。最近では、そこまでねじ曲がった根性の編集者やライターもずいぶんと淘汰されてきた印象です。

  2. マリィ より:

    こんにちは
    外国人男子スケーターはこれ普段着⁈と言いたくなるようなシンプルな衣装が多いですよね。
    選手が好まないのか良いデザイナーがいないのか?
    いないとしたら、例えばウエディングドレスは外国製より日本人デザイナーのほうが素敵なデザインを作るというような事なのかなって勝手に思ってます。
    それにしても特に女子の衣装があそこまで軽い衣装とはびっくりしました。

    羽生くんはいつも周りに感謝して素晴らしいですよね。
    お母さんには言わずもがなですね。
    いつも前向きだし、それだけに平昌五輪後の死にたくなった、ではなく死のうとしたという発言は衝撃でした。
    たくさんの苦悩を乗り越えたからこその笑顔を思うと込み上げるものがあります。
    日本を背負い頑張って来たんだからブライアンじゃないですけど人生を楽しんでほしいですね。

    • Jun より:

      マリィさま

      平昌直後やCiONTUでの一連の発言は、やはり五輪連覇を果たして、「明確な目標」を見い出せていなかったことも大きいと思います。

      その状況とは違いますが、伊藤さんも番組の中で「死」というものを口にしていて、ふと感じたのは、まぁ、20代、いや30代ぐらいまでは、ついそういうことを口走ってしまうのも分からなくはないです。それもひっくるめて「人間・羽生結弦」ですよね。すべてを受け止めて応援したいと思っています。

  3. ととちゃん より:

    junさんがいつも仰っているように、羽生選手が安心して話せる場として エブリ、ジュエル等と並んでこのP&G企画は 外せませんね。
    FAOIを怪我で休まざるを得なかった時も応援メッセージを募ってくれたり、平昌前にプルシェンコを呼ぶなど、サポート体制が素晴らしいですから、羽生選手もとても信頼しているんだろうなと思います。

    今回も、こうして過去の言葉の特集があり、
    3月を待つ身には嬉しく感じました。以前の言葉でも、どう並べてもブレないところが羽生選手の素晴らしさですね。

    ところでジュエルの発売延期メールが来ましたが、どうか何事もなく出版されますようにと願っています。

    • Jun より:

      ととちゃん さま

      ジュエルズの件は初耳でした。私は、今回はネット通販サイトに注文しなかったので、のんきにしていたんですけど、まさか例の「スケ連お墨付き」が無いことで、いったんストップがかかったということでしょうか・・・。でも、これまでの号は「アイスクリスタル」のクレジットはしっかりあったんですけどね。

      ジュエルズのインタも書籍になったわけですし、YUZU DAYSも書籍化してもらえると便利なんですが、本にしたらしたで、またどこから矢が飛んでくるのか分からないのが、なんとも・・・。報知の高木記者の「完全再現」と同様に、事情を察しつつ、何度もアクセスして、内容を記憶するぐらい読みこむしかないですね。

      • ととちゃん より:

        ジュエルズの件、不安になって受信メールを調べましたところ、旧発売日が1月のみ記載されていて、新発売日は1月28日でした。

        もし、junさんが 元々28日で把握されていたなら、お騒がせして申し訳ありませんでした。情報を載せるときは今後気をつけるようにします。

        • Jun より:

          ととちゃん さま

          1月28日と認識していたので、それでしたら安心ですね!
          わざわざご丁寧にありがとうございました。

  4. sennin より:

    マイレピで衣装の話があがるとは思っていなかったのであれはいい企画でしたね。結弦君の場合はそう言っては悪いですが洋服のセンスがあるとも思えないし自分でも興味がないと発言していますね。日常もスポーツウエアが一番と言ってて私はそういうところも好きな面です。衣装は色とか形の大まかな部分は拘りますが一番はジャンプが跳びやすいかどうかを重視しているのでは?以前は伊藤さんに細かく注文して行ったり来たりと聞きましたが、それは果たして結弦君なのか?お母さんや城田さんの可能性もあるなあと、あとB級試合の後変えることが多いですね?動きやすいかどうかと氷上に映えるかをみるようですね?どの試合のエキシか忘れましたが、袖部分のビジューが4回転跳びにくいと話している声が拾われていました。そうしたら次の試合ではスッキリしていましたので、やはり最終的には演技に影響のない衣装にしているものと思われます。伊藤さんはオペラ座の怪人の青衣装から担当されているらしく、アイスショーのbelieveのオレンジの衣装も映ってましたね?あれは最高の作品だと私は勝手に思っているんですが…。ということは全部伊藤さんの作品なんだなと…自分で勝手に納得しています。白鳥は折原さんデザインで縫製はお母様だそうでお母様も凄いものをつくれますね。前に映像みましたがお母様は、伊藤さんと違い商売ではないので付き添いの間テーブルでビジューを付けたり縫ったりしてました。洋裁の環境が悪い中での作業をしてこられたお母様には頭が下がります。

    今日は、能登さんの写真展に行ってきました。能登さんの拘りのショットや、フォトブックではそんなに気にならなかったものが大きいと追力があっていいですね。集英社様さまでした。帰宅して改めてまた写真集を眺めました。

    • Jun より:

      senninさま

      折原さんは「Life」でのインタを読んだことがあります。いまは、伊藤さんが売れっ子ですけど、デザイナーも徐々に世代交代が起こっているのでしょうか。・・・となると、今後さらに若いデザイナーが出てきた時に、フィギュアスケートの衣装がどのように変貌していくのが楽しみです。

      能登さんの写真展、行かれましたか!私はどうしても都合がつけられず断念しました。「YUZURU II」の最大の謎は、あのモノクロとセピアの中間のようなページですが、あの謎は明らかになったのでしょうか?

      基本、講演会等の内容はネットでの公開はご法度ですけど、その件ぐらいはオープンにしてほしいなと思っています。

  5. sennin より:

    Junさん写真展都合がつかなかったのですね?私は3回みまして内一回は一旦食事で外に出てまた入ったって感じです。モノクロの件についてはわかりませんが、私も高校で写真部に所属して勿論白黒、手作業で暗室で印画紙を焼いていた時代なので、モノクロは深さがあって使いたくなる気持ちはわかります。背景を消したいときにもいいですもんね。結弦君のスケートではないですが色のない写真は見る側のイメージ、感性で感じていくという良さがあると思います。展示もモノクロありました。
    能登さんの写真はどうしてこの構図なのか?と不思議な物が あるのですが今回は写真集の111-112Pは理解出来ました。あの写真を撮るために背後に場所取りしたのか?オリンピックのSPスタート羽生結弦背中が語る、カメラマンの能登さんが息をしないでセットしたのかな?オリンピックのマークを絶対入れるぞ、客は入れないという気迫も感じました。何しろ怪我明けで能登さんもドキドキもんでしたでしょうね。あと写真集にも展示にも国別がないですね。最後には、紋付き袴姿が素晴らしかった。集英社さんはユヅフアンにお礼とついでに雑誌も売れますようにという感じかなあ。雑誌とFaoiの写真集は完売?したと思います。
    私達のように図々しく出たり入ったり何回も堪能させて頂いて有り難いと思いました。次回は体育館でも借りて引退の時にYUZURU 1 からの写真展でも見たいものです。

    20日は能登さんの講座が当たりましたので聴いてきますね?口外ダメらしいですけど…
    読者様への返信でFaoiの事全く全部同感です。私もやっとスッキリしました。

    • Jun より:

      senninさま

      羽生君の写真ということでいうと、現状では、田中さんと能登さん、そして田口さんが有名な所でしょうか。

      田中さんが比較的オーソドックスな写真を揃えてくれているので、能登さんがアレンジというかスパイスを効かせてくれているのは大歓迎です。

      講座当選おめでとうございます。そう言えば、「anan」で能登さんの写真が使われるという話で、「ananって今まで専属のカメラマンによる撮影だったのでは?」とやや意外です。
      そもそも、能登さんがいつ撮影した写真なのだろう?まさか今さらトロントじゃないよね?と、少し気になる所です。