ABEMA将棋チャンネルでの放送は「こちら」。両者の対戦成績は、藤井聡太棋聖から見て「2勝1敗」です。
挑戦者の山崎隆之八段は独創的な棋風で知られていて、第一局でも37手目の▲7五歩はまさに「山崎将棋」の一端を垣間見るような構想でした。ABEMAのチャット欄も「山崎ワールドきたわ!」と視聴者も大喜びでしたからね。
ところが、藤井棋聖は冷静に対応します。38手目の△4四歩から40手目の△4三銀と、5四にいた銀を4三に収容して、その5四ないし6三に持ち駒の角を設置する構想を見せつつ、桂頭攻めの44手目△3五歩以降、一方的に山崎陣を攻めて快勝しました。人間的な感覚では、山崎さんの将棋は「何をやろうとしているのかわからない!」とその意図が分からず悩まされるものなんですが、この第一局の藤井棋聖は「あなたのその手は悪いですよ」と言わんばかりに、的確に咎めていましたね。
もし、「ワールドが通用しない」のであれば、山崎さんはどうするのか?しかも、第二局は藤井棋聖の先手番で、驚異的な勝率を誇る「先手藤井」をどう攻略するのか?はやくも挑戦者は追い込まれた感があります。ここは踏ん張り所なので、挑戦者の奮起に期待しています。
では、また明日!
Jun