いやぁ、4ヶ月のブランク後、ジョギング再開2日目にして心が折れそうになりました。これまで多少のブランクがあっても最初の15分を乗り切ると身体が慣れてくるものだったんですが、今日は「もう無理!30分でやめてやる!」と思いつつ、30分経過して「しゃーない、あと15分!」と歯を食いしばり、45分を過ぎて「もう頑張るしかない!」と諦めて、ラストの方は1分、1分がとにかく長く感じました。
走る前から、ふくらはぎ、太腿、尻肉とまんべんなく張っていて、「運動の翌日に痛くなるのなら、まだ若い!」と自分を励ましつつ、まるで高熱で寝込んだ後か?ってぐらいの滝のような汗をかき、ジム内の風呂の湯舟に浸かった時のあまりの疲労感はちょっと経験が無いほどでした。
でも、こうして五体満足で身体が動けて、自分の意思で身体をいじめられるって、ある意味で幸せなことかなとも思うんです。ウチの近所にも高齢者の方が本当に増えていて、自分もいずれそんな諸先輩方の仲間入りをすることになる。自分の中のささやかな目標としては、自分の足で歩けて、自分でモノを食べられて、脳機能を維持して一生を終える、という所に置いているので、そのために今から身体を鍛えておかねばと思っています。
メタルジョギング・チャレンジは206日目。ANDREW W.K.の『I Get Wet』(2001年11月)です。この作品、発売された当初はメタル業界でめっちゃ流行ったんですよ!いわゆる、1980年代のLAメタルのリバイバルって感じで、LAメタルとは?と言うと、上に貼ったMotley CrueとかPoisonとか、こーいう感じのです(笑)。あとは初期のBon Joviも音楽的には近いですけど、彼らは東海岸のバンドなので、LAメタルの中に含まれることはありません。
で、まぁ、こういうノリの「女と酒とドラッグとパーティ」って感じのトレンドが、90年代のグランジミュージックの登場によって木っ端みじんに粉砕されます。NirvanaやPearl JamあるいはSoundgardenのような、ネルシャツを着て、ダメージデニムを履いて、Black Sabbath由来の重くて引きずるような爆音ギターをかき鳴らして、「世の中の矛盾」を歌うような音楽が共感を持って受け止められていきます。
しかし、その「グランジの天下」も長くは続かず、2000年前後からRage Against The MachineやKornのようなラップメタルがメインストリームに躍り出ますが、Rageはポリティカルメッセージをストレートに歌詞にしてアメリカの特権階級層を鋭く攻撃していたし、Kornはヴォーカルのジョナサンが幼少期に受けた虐待・トラウマを赤裸々に歌詞にしていたし、ラップメタルも決して明るくなかったんですよ(例外的におバカラップメタルをやってたのがLimp Bizkitでしたが、めちゃくちゃ叩かれてました)。
ってことで、80年代の明るくノーテンキな頃をいまこそ!って感じの一派で、特にインパクトがあったのが、このAndrew W.K.でした。曲名単純。歌詞も単純。音楽も爽快感がある。「うん、いいね!」と、疲労困憊状態でジョギング中に聴いていてもそう感じたのですが、いかんせん音楽的に深みがなくて、「次にコレ聴くのは5年後ぐらいかな?」なんて思ったりしました。当時このCDを私も買ったんですけど、誰かに貸してそのまんまになったか、売っちゃったかもしれません。
アルバムジャケットほど凶暴な音楽性ではなく、ヒネリようのないパーティロックです。強くオススメはしませんが、様々なトレンドの移り変わりの中で必要な一枚だったのかなという気もします。
では、また明日!
Jun