JGPクロアチア(女子SP)感想

JGPクロアチア(女子SP)感想

リザルトは「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。

ウサチョワ。71.09で1位。実は、このエテリ組のウサチョワと、韓国のイ・ヘインは、第3戦ラトビア大会で直接対決をしていて、1位がイ・ヘイン(197.63)、2位はウサチョワ(194.40)という結果でした(SPフリー。ファイナル行きがかかってきますから、お互い、このリターンマッチは負けられません。

そして、あー、このモロにかつてのメドちゃんみたいな衣装の子かと。ノーミスの演技をされると、もはや特にコメントのしようが無いですよね。2シーズン前のエテリ組からJGPに派遣された女子は、トゥルソワ、コストルナヤ、タラカノワ、パネンコワと、今考えるとそれぞれ個性があって面白かったと思うんですが、今シーズンは、スケートに関して言えばもはや違いが分かりません。日々のトレーニングメニューからプログラムのフォーマットまで、すべて出来上がっているのでしょう。完全に軍隊ですね。

イ・ヘイン。69.29で2位。この子をラトビア大会で見た印象は、「ヨナに憧れた世代とはいえ、スケートと体型はウンスちゃんに似てる!」というものだったんですが、肝心のウンスちゃんは(オータムで3位に滑り込んだとはいえ)とても苦労しているので、若手は下剋上を虎視眈々と狙っているはずです。

伸びやかな演技でジャンプもキレイに決まっています。ウサチョワと2点弱の差がありますが、PCSで約1.4点の差があります。どっちのスケーターが特に好きというわけでもないですが、そんなにあるのかな?という気はします。

ちなみに、昨年のバンクーバーのファイナル進出者は、ロシア5人、韓国1人という構成でした。今年、韓国のイ・ヘインが頑張らないと、ロシア5人、アメリカ1人と、またロシアが5枠取る可能性が濃厚になるので、これは面白くない。彼女にはその牙城を崩すべく踏ん張ってもらいたいですね。

浦松さん。57.90で4位。オータムとかぶっていたのでまったくチェックしていなかったJGPロシア大会で、5位に入賞。ウチのブログでは初めて紹介する選手です。

17歳の選手で身長160cm。キスクラで隣りに座っているのは友野君の師匠の平池コーチです。川畑さんが158cmなんですが、やはり160cm前後になると、見栄えは違ってきますね。川畑さんのスケートと比べるとはっきり荒削りで余裕も無いんですが、いまの日本女子にはあまりいないタイプの大人っぽいビジュアルなので、もうちょっと頑張ってもらいたいですね。

ショートはトゥーランドットで、フリーはミス・サイゴンらしいです。ロシア大会の映像はあえて見ません。期待してますよ!

河辺さん。53.12で7位。アメリカ大会でもつけていた左膝のサポーターが気になります。大丈夫なのか?と心配していました。着氷で踏ん張りが効かず、2Aが抜けてスコア無しになってしまいました。出場しているということは、問題無いということなんだろうけども・・・。

浦松さんを見た後だと、さすが濱田組で鍛えられているだけあって、キビキビした所作でスピンも上手なんですが、本来の力を出し切れていないように見えます。

シーズン入る前から、「今季の日本ジュニアは男子の方が有望!」と私は言い続けてきたんですが、それにしても、ロシアの強さを理由にできないぐらい、女子勢の低調なパフォーマンスは心配です。それでいて、将来を嘱望されている本田紗来ちゃんがラファの所なんでしょ?スケ連大丈夫?と。まぁ、競技人口が多いから、いずれ優秀なスケーターが出てくることを願ってはいますが・・・。

では、また明日!

Jun

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コメント

  1. Fakefur より:

    私も、今後数年間、日本の女子ジュニアは冬の時代が続きそうな気がしています。今年は誰も表彰台に届いていません。
    今年は世界ジュニアは三枠ですけど、そのうち二枠も危なくなりそう・・・。

    日本のJGP派遣選手の年齢が、ロシア、米国、韓国に比べて高いのが気になります。実力があれば、若くても派遣されるのでしょうが、年長の選手たちがなかなかシニアに移行しないので、そのツケが下の世代に回っていて、若いうちから海外試合に慣れる機会がない。

    羽生選手はJGPは2年で卒業しましたし、ロシアの三人娘もあっと間にシニアに移行しました。彼らのように実力があればさっさとと卒業するでしょうが、JGP派遣は、年少世代(13-15歳)と年長世代(16-18歳)と、バランスよく、むしろ下の世代を大目に配分しないと、後進が育たないように思います。

    日本のスケート界は、採点にしても、派遣にしても、年長者重視ですからね・・・

  2. Fakefur より:

    ごめんなさい。ジュニアは男女共二枠でした。シニアは今は三枠ありますけど、
    女子は、年々やばくないですか?

    • Jun より:

      Fakerfurさま

      まとめてお返事します。ラトビア大会で松生さんが3位(193.03)に入っていますので、今季は辛うじて台乗りゼロではないんですが、これに継ぐスコアが荒木さんの181.81(ロシア大会4位)で、あとは、170点台、160点台ですから、ロシア・韓国とはまったく勝負になっていません。川畑さんがノーミスを2本揃えれば200点に近いスコアが出るとは思うんですが、彼女はジャンプの安定感が・・・。

      「クワドと3A以外は全部決めて当たり前」という選手が女子でも出てこないと、現状なかなか厳しいと思います。日本の女子も、競技人口は男子よりも遥かに多いはずなので、うーん、国内の選考会はどうだったの?と首を傾げざるをえません。まぁ、男子の2人が驚異的な頑張りを見せてくれているので、今シーズンここまでJGPを見てきて大満足です。

  3. Fakefur より:

    松生さんがいらっしゃいましたね。失礼しました!

    今年の世界ジュニアは楽しみですね。
    駿くんと鍵山くんが代表なら、エストニアまで行こうか考えています。
    トリノのファイナルは早々に通し券で抑えたので、2人が勝ち抜いてくれて応援しがいがあります!

    • Jun より:

      Fakefurさま

      現地レポ、楽しみにしています!

      私の方は、全日本もおそらく厳しそうなので、まぁ、年内はすべて自宅観戦になりそうです。