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コストルナヤ。77.25で首位。17-18シーズンのJGPポーランド大会、ちょうど2年前になりますが、「エテリ組所属の14歳」という情報以外まったく謎に包まれていた彼女のSP「アディオス・ノニーノ」を見て衝撃を受けたのを、今でも鮮明に覚えています。そもそも私が、JGPをマジメに見るようになったのも、彼女のスケートがきっかけと言っていいです。
ロシアの女子といえば、体型変化や怪我で1年後ですらどうなるか分かりませんから、2年前の当時、私は「いまの彼女の演技を見られることを感謝しよう」などと言っていたのでした。だからこそ、こうしてシニアデビューを果たして、順調に技術と表現力を磨いてきたことを嬉しく思います。
こうして2年前の映像と比べてみると、いい意味で身体はゴツくなりましたが、ジャンプは高くなっているし、着氷も安定している。まるで羽生さんのような成長曲線を描いているように見えます。3Aを入れようが入れまいが、スケート自体の完成度が高いので、物足りなさをまったく感じません。フィニッシュがギリギリに見えたのは、スパイラルが「復活したから」という情報があります。時間を見つけて、私も比べて見てみます。
この子が、札幌のN杯に来るんですよ。私は仕事がかぶっていて日程が発表された段階で無理だったんですが、現地に行かれる方、ぜひ私の分も応援してきてください。
リーザ。72.66の2位。3Aを成功させて、残りのジャンプもノーミスだったのに、TESがコストちゃんよりも3.39点も低いってどういうこと？と思ったんですが、フリップにエラーがついていて、スピン・ステップでレベルの取りこぼしがあったようです。PCSは1.2点差ですが、うーむ、スケートの伸びがはっきり足りなくて、上半身の動きでなんとか躍動感を見せている感じはします。
ただ、男子なんて、若い連中でも「なんちゃってジャンプ」以外は見るべき点のまったくない選手がわんさかいるわけですから、それに比べたら、円熟味のあるスケートを見せてくれていますよ。3Aの調子自体は良さそうなので、それ以外の部分を修正できるかどうか。ハイレベルな戦いで楽しみです。
横井さん。65.09の3位。3F-3Tは、いつもより慎重に行きましたかね。セカンドトウにURがつきました。前半は、横井さんの良い意味での顔芸と、小ネタが詰まっていて、でも、彼女のキャラを知らない海外のファンにこの面白さは伝わる？と、心配になっちゃいました。
しかし2Aを降りた後、ガツンと来る曲調になって、会場から手拍子も起こっていましたね。ジャンプさえきっちり決めれば、盛り上がること間違いなし。彼女のキラープログラムになるかもしれません。
上位3人の調子が良いので、フリーの出来次第では、かなりのハイスコアが期待できそうです。CSにしてはお客さんもけっこう入っているので、羽生さんも来季はここに戻ってきたら？と。まぁ、トロントから遠すぎるので、実現は難しいでしょうが・・・。
では、また明日！
Jun
コメント
コストちゃん3Aは慎重にしたようですね？フリーも様子見？まあこの試合で必死になることないですもんね。
2Aであっても十分な演技でみていて気持ちいいです。NHK杯がほんとにショートもフリーも、エキシは申し込まなかったんですがどちらも当選するなんて奇跡で驚いてるんですが、しっかり観てきたいと思います。
衣装も似てますが変えてきてると思うんですけど、なんか皆さんお気に召さなかったみたいですね。
リーザはもう少し点数でてもいいのではと思いましたが…。
横井さん素晴らしかったですよ❗緊張したんでしょうけどよく頑張りました。
senninさま
3Aを練習しはじめて、まだ2週間というのを聞いて、「マジで？」とビックリしました。他の弟子たちにはチートクワドをどんどこやらせているのに、あれだけ完璧な3Aを降りるコストちゃんに、なぜいままでやらせなかったのか・・・。エテリの指導方針がいまいち分からないですね。
N杯レポ楽しみにしていますよ。いやぁ、羨ましい！
赤い衣装の美少女が、順調に成長していますね。顔つきも女性らしくなり、美しいスケーティングにますます磨きがかかっている印象です。彼女にはクワドなしでも北京でメダル争い出来ると思わせる、なにか安心して見ていられる、余裕のようなものを感じます。
トゥクタミシェワも、昨年に続き、よく頑張っていると思いますが、3Aを降りるだけでは
コストルナヤに追いつけないんですよね。滑りがやや重く感じました。
フリー、2人とも3Aありだと、やっぱりコストルナヤちゃん有利かと思いますが、どうなるでしょう？女子は、CSから興味深い戦いになりますね。
ととちゃん さま
久々に「アディオス・ノニーノ」を見たんですが、当時は今より身体の線が細く、やや荒々しさもあったかなと。
背はそこまで伸びていないはずですが、身体は厚みのあるアスリート体型になってきて、ジャンプの高さと着氷の安定化につながっていると思います。エテリ組のプログラムは編曲が微妙で、彼女のプロも大差ないはずなんですが、彼女のスケーティング技術と表現力、そしてルックスの良さで格調高いスケートに仕上がっている。ジャンプしか見どころのないトゥルソワやシェルバコワではこうは行かないので、そこが決定的な違いかなと思っています。スターの風格が出てきていますよ。
リーザも、あれだけ3Aを決めていること自体が称賛に値するんですが、もう少し敏捷性が欲しいですよね。でも、そうなるとジャンプの難易度を落とさないといけない。その辺りの兼ね合いを経て、いまのプログラムに落ち着いているんだと思いますね。