専門家の論説等いろいろ感想

専門家の論説等いろいろ感想

こちら、2月11日付のスポニチです。さすがの「神クオリティ」でございます。

【佐野稔の舞評論】羽生、円熟味増し…指摘が難しいほどの出来

【佐野稔の舞評論】羽生、世界選手権は4回転5本で攻めるべし

佐野稔の4回転トーク 19~20シーズン Vol.⑨ 成果と課題、それぞれあった羽生のプログラム変更 ~ 「四大陸選手権」を振り返って・前編

サンスポの2本の記事を、ちょっと詳しくしたのが「4回転トーク」の方なので、「4回転トーク」を読めば、稔選手の主旨はほぼ分かります。「対ネイサン」ということで言えば、このSPで問題ないが、あえて欲を言えば「4S→4Lo」の方が高得点が出る。他方で、「SEIMEI」は30秒短くなっているので、バラ1とは違って、「新作に近いプログラム」であると。ネイサンに勝つには、4Lz、4Lo、4S、4Tの「4回転4種5本」の構成が必要とのこと。

おや?と思ったのは、「30秒短くなったSEIMEIのどこに4Loを入れるの?」と。冒頭は4Lzのままだとして、4Sの後の、前半の3A→3Fの場所は、あそこに4Loの軌道を入れるのは難しいはずで、かりにそこに4Loをねじ込んだとしたら、単発の3Aを後半に入れるのでしょうか?今回の4CCのSEIMEIから、さらに変わってしまうような気がします。

【無良崇人の目】羽生結弦、演技に迷いなし 自信取り戻した

【無良崇人の目】羽生の絶対的な自信、五輪のイメージそのまま残る素晴らしいプログラム

無良君も、「今大会の内容のまま質を高めてくるか、4回転ループを入れてさらに高難度プログラムに仕上げてくるかが、注目ポイントです」と語っています。今回の4CCのSEIMEIで4Loではなく4Lzを選んだ理由を、羽生さん自身も「(氷のコンディションに左右されないこと)それが一番大きい。体が動けばある程度跳べるというジャンプでもあるので」と答えているので、両方を入れるという選択肢はワールドでも無いのでは?と個人的には思います。

[村上佳菜子レポ]やっぱり羽生選手と言ったら「これ」今回のプログラム変更も共感できる

選手が使用する一つのプログラムは長くて2シーズンがほとんどです。それは年齢や技術が変わるからで、私も10代中盤ならアップテンポ、20代は大人びた曲という風に変えてきました。その中で自信を持って表現できる「これ」というプログラムがあって、私もソチ五輪のシーズン途中にSPを2季前の曲に戻しましたが、羽生選手でいえば、フリーの「SEIMEI」を加えた2曲が「これ」なのかなと。今回の変更は共感できるし、フリーではミスがありましたが、世界選手権につながると思います。

プログラムの「再登板」を実際に経験している佳菜ちゃんが言うのだから、説得力がありますね。今回、プログラム変更に懐疑的な意見って、スケート専門家はもちろんのこと、地上波で見かける芸能人に至るまで、私の知る限り一つも見ていないです。文句を言ってるのは、ヤフコメとアンチぐらいですから、あのようなノイズは極力目に入れないに限りますね。

羽生の質は向上 打倒チェンへ仕上げ段階/小塚崇彦

1本1本のジャンプにキレが出たと思います。体の軸が「キリキリッ」と回るような感じ。フリーの(着氷時に手をついた)4回転ルッツなど、羽生選手自身も理想と比べて「まだ足りない」と思っているでしょう。ただ、質は確実に上がっている。野球に例えると、投手の肩が出来上がった状態のようです。

(残りの約1カ月間、高めていくべきものは ) 捕手に求められる要素でしょう。スケートは、1人で投手も捕手もやらないといけない。野球も全部が直球では勝てない。質の良い球(ジャンプ)を、どうまとめていって勝つのか。仕上げの作業です。

まぁ、評価してくれるのはいいんだけど、小塚君「この路線」の解説で行くのでしょうか。前の時はサッカーの話になって炎上しましたから、例えがズレてると、例えたスポーツのファンからも叩かれる恐れがあるので、くれぐれも気をつけていただきたいと思います。

では、また明日!

Jun


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コメント

  1. みつばち より:

    こんにちは 更新ありがとうございます。

    これまでスケートに、というかスポーツ全般に興味をしめさなかった媒体までが、羽生記事はあげる、それも何度も、ということをみても注目度の高さがわかります。

    ありていに言えば商売になるんですね。
    ネットは自分の気に入るものしか見ないようになるから危険であるという説がかなり前から言われてましたが新聞や雑誌だって特定の方向があるじゃないですか。

    若いころから女性週刊誌は見ないんです。だって内容が、○○関係者とエア関係者しか出てこないし、決めつけなのか棚上げなのか結論はぼやかす内容で、バカにされてるような気持ちになるだけなので。

    「コーチと別離?」「母との食い違い」を秋保温泉で癒したという記事は近所の耳鼻科で読みました。
    旅館の常連客が羽生さんを「偶然」見かけて「びっくりしました 貸し切り風呂を利用したようですね」とあったので、思わず大笑いしました。(待合室の患者さん、すいません)

    さすがに老舗旅館の関係者が話したことにはできないんだなあ、旅館の従業員がお客のことペラペラしゃべるわけない。その程度の常識はあるわけですね。それにしても仙台に行ってないでしょう、これ。電話すらしてないな。

    いろんなブロガーさんのコピー&ペーストそして換骨奪胎?いや低レベルのものまね?

    羽生さんは自分の言葉で話せる人だから心配はしてません。
    そして無理にライバルをつくらなくても自分自身をコントロールできる人です。

    「ライバル」達も内心では理解してるんじゃないかな、次元が違うということに。
    不相応な忖度爆上げにもしかすると戸惑ってるかもしれませんよ・・・?

    同じ競技をやっていれば我彼の違いは一番よくわかるはずです。

    • Jun より:

      みつばちさま

      最近Twitterを見てて思うのが、「ごくごくマイナーなノイズも心の中に充満しやすい」ということなんです。

      フォロワー1桁~2桁程度の捨て垢みたいな連中のアンチツイにいちいち反応している方を見ていると、あれはよくないよな・・・と感じます。自分の心の健康を保つ上でも、あれはやめた方がいいと思いますね。

      週刊誌もポストセブン(女性セブン)は論外だし、スポーツ紙もゲンダイは話にならないし、あとはJカスなんかも「まとめサイト」同然ですから、アクセスすること自体やめた方がいいですね。

  2. ととちゃん より:

    四大陸についてはプロ変も含め 概ね好意的で良かったです。
    佐野さんの論評は、どうしても脳内「佐野節」で再現されてしまいます(笑)。地味な印象の本田解説より好きなのですが、現状オータムしか登板がなく残念です。

    ただ、佐野さんの予想(期待?)には疑問符が。世選でも、基本四大陸と同じジャンプ構成ではないでしょうか。4Aが仕上がっていれば違ってくるとは思いますが。佐野さん、「ネイサンに勝つためには」が前提ですが、羽生選手はそれより、「完璧な演技」「自分のフィギュアスケート」にシフトしている印象ですので。

    最後に小塚氏は、スポーツ紙の男性読者に分かるように書いた積もりなのかも知れませんね。私には意味不明でした(苦笑)。

    • Jun より:

      ととちゃん さま

      小塚さんは迷走してますね・・・。でも、sage発言が無いだけ、忖度ライターよりはマシですか。男性解説者は明らかに足りていないですから、彼も必死なのでしょうが。

      織田君の例の件が長引くようだと、来季は無良君が本格的に解説者として活躍するかもしれないですね。