24時間テレビ感想&トロントメディアデーの日程予想

24時間テレビ感想&トロントメディアデーの日程予想

20:40にテレビの前にスタンバイ。リアルタイムで見ることができました。

今回の企画は、羽生君と被災地との関わりを丹念に追った内容で、さすが日テレという仕上がりでしたね。お馴染みの日テレ所蔵の「体育館の映像」に始まり、楢葉町のお母さんたちとの触れ合いの「歴史」も詳しく綴られていました。

今回の映像を見ながら、私の中で確信に近いものを感じたのは、「羽生結弦がストイックでありつづけた理由」なんですよね。

津波でなにもかも流されてしまったことを明るく語るお父さん、避難生活を強いられてきた楢葉町のお母さん方、このようなたいへんなご苦労をされてきた人たちを、彼はつねに気にかけてきた。彼自身の中で、「フィギュアスケートをやっているおかげで、被災地から自分だけが逃げてきた」という負い目もあった。背負っているものがそこら辺のアスリートとはまるで違う。だから「贅沢する気なんて微塵も起こらなかったのだ」と私は推測します。

でも、そんな彼に対して、「カナダに渡って厳しいトレーニングを積んで、金メダルを獲ってくれた。その活躍で勇気づけられたのだから、そんなことを思わないでほしい」という主旨の言葉を、楢葉町のお母さんがかけていましたね。これは、ジャーナリストやブロガーがロジカルに言ってるんじゃなくて、実際に避難生活を送った方が言ってくれたのだから意味があるし、胸に染みます。羽生君も救われて、吹っ切れてくれたと思いたいですね。

アイリンでの、気持ちのこもった、ちょっとロングバージョンの「ノッテ・ステラータ」も素晴らしかった。GOEの11段階がどうとか、そーいうのがどーでもよくなるほど、唯一無二の表現。おそらく、7月3日に楢葉町を訪問した後(翌日?)の収録だったのでしょうか、コンディションも良さそうでしたね。

さて、待ちに待った24時間テレビも終わり、つぎは、「トロントメディアデー」ですか。9月8日・9日のロシアテストスケートにメドちゃんが出ますが、これにブライアンとデヴィッドが同行することがアナウンスされています。で、今年のオータム・クラシックが、9月20日~22日です。

ちなみに、怪我でメディアデーが9月にずれ込んだ2016年ですが、その時は、9月13日・14日がメディアデーで、オータムは9月30日~10月1日でした。

今年のオータムが、2016年よりも約1週間早いことを考えると、ロシアテストスケートの後は、ちょっと無理では?という気もします。で、16年も17年も、火・水だったので、かなり絞れてきますかね・・・。

その慣例に従えば、8月28日・29日、9月4日・5日、9月11日・12日が候補に挙がるでしょうか。まぁ、ブライアンがロシアに行く直前の、9月4日・5日を第一候補。第二候補に、9月11日・12日ということで予想してみましょう。

明日・明後日は、JGPスロバキア大会の男女フリーのレビューに戻りたいと思います。

では、また明日!

Jun

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コメント

  1. みつばち より:

    更新ありがとうございます。

    以前、「震災のアイコンとして利用されることは重過ぎるのではないかと心配しています」と書かせてもらったのですが、もうそんな段階は越えてるのですね、羽生さんは。

    被災者だけてはなく、見る人すべてを信頼し、信頼されている様子が伝わってきました。
    「感動もの」風に味付けされてないのもよかったです。無理な味付けは視聴者だけでなく、登場した人々も馬鹿にしてるだけですから。

    • Jun より:

      みつばちさま

      企画の中で使われている映像は、すでに見たことのあるものも多かったですけど、全体としては、「羽生君が継続的に被災地の方々に寄り添ってきたこと」をコンパクトにまとめた、良質なドキュメンタリーだったなぁと思います。五輪前の「NNNドキュメント」も素晴らしかったですけど、やはり日テレの羽生君に対する眼差しは温かいなぁと思います。

      24時間テレビ自体は、世間ではいろいろと言われていますけど、我々のようにピンポイントで細部をチェックするような見方をすれば、素晴らしい企画もあるのだなと、感心しました。

  2. マリィ より:

    こんばんは
    いつもの試合のエキシよりも更に心のこもった柔らかな演技でした。
    逃げちゃったようで、って羽生くんの台詞によくフォローしてくれたねお母さんって思いました。
    お母さん達との写真撮影のい、ふたつの金メダル持った羽生くんの笑顔は本当に嬉しそうでしたね。
    以前の、辛い辛いって言ってた映像を見てた時はこちらも心が痛かったものです。
    もう何もかも国民栄誉賞受けた事もみんなを笑顔にしましたね。
    良い番組構成でした。

    • Jun より:

      マリィさま

      あのお母さんのフォローに救われましたね。羽生君って良くも悪くもネットを見すぎてしまっているフシがあって、きっとアンチの支離滅裂な「叩き」も真に受けてしまって、「逃げている」などという、する必要のまったくない自己嫌悪に長年陥っていたのだろうなと思うのです。

      そういうものに惑わされないためには、被災地の方々の真実の声を直接聞いて、それを力に変えていくしかない。そして、平昌五輪で勝って、国民栄誉賞受賞後に楢葉町を訪れて、ようやくそういうマインドに「切り替えて」くれたような気がします。

      羽生君にとって、そして我々ファンにとっても、セラピーになったいい番組だったと思います。

  3. ととちゃん より:

    夜中にやっと見れました。

    本当に心のこもった白鳥でした。GOEの段階など忘れてしまうような演技…正に仰る通りです。ディレイドには基礎点もないですが、誰もが惹かれたことと思います。最後の3Aからすぐツイズルの高い技術が見せる美しさには圧倒されました。心を込めた演技には魂が揺さぶられますね。

    メディアデー、2016年の例を具体的に挙げてくださりありがとうございます。オータムまで1カ月を切っても実施されたんですね。
    半分諦めていたため、希望が出てきました!

    • Jun より:

      ととちゃん さま

      おっしゃる通り、ただ跳ぶだけの3Aではなく、着氷後間髪入れずのツイズルには鳥肌が立ちましたよ。これが、世界一のトリプルアクセルなんだと、誇らしく思いました。

      メディアデー予想は、けっこう前のめり的な独断と偏見に基づくものですが、これをファンが待ち望んでいることは羽生君も承知しているはずで、具体的にいつかはともかく、必ず行ってくれると信じています。

      メディアデーを心穏やかに迎えるために、16年・17年のマガジンの「プレシーズン号」を予習しようかなと思っています。リライト記事にしてみようかな・・・。

  4. おの より:

    Junさまこんにちは

    素晴らしい演技でしたね
    とても気持ちのこもった演技でした
    羽生くんって、期待を裏切らない人なんですね。

    10代の頃からずっと被災地の事を考えてましたね
    政治家でもないのに、色々訴えてくる方もいたでしょう
    地元でも初めの頃は、手放しで応援してくれた訳では無かったと聞きます。
    普通の高校生なら、ふてくされても不思議ではなかったはず
    家族の色んなサポートが良かったのでしょうか?

    一番苦しい時でも寄付をしていましたね
    もう、解放してあげたいと思った事もありましたが、羽生くんは覚悟を決めていたので、こちらのセンチメンタルな気持ちは余計なお世話なんですね。

    話す言葉や言い方を聞いていて、迷いが無いので、あぁこの人はずっとこう言う考えなんだと思いました。

    いよいよ新プロがあと少しで見れますね!
    斜め上を行く人ですから、想像できません。
    衣装も気になりますね!
    ワクワクして来ました(^-^)

    • Jun より:

      おのさま

      例えば、北米のプロスポーツのアスリートは慈善活動に熱心で、稼いだものを社会に還元するという考え方が文化として根づいていますよね。

      羽生君は、そういう文化・思想とはやや違っていて、震災の時期にスケートをやっていた(やらせていただいた)わけだから、だからこそ支えてくれた人たち、地域に感謝しなさい、とご両親が教え諭して、進むべき道を示したんだろうと思います。

      地震・津波に限らず、日本は天災の多い国ですから、羽生君に続いて、被災地域を励まし、寄り添っていくようなアスリートや有名人が出てくれるといいですね。