「フィギュアスケート・マガジン 2021-2022 Vol.6」(1)

「フィギュアスケート・マガジン 2021-2022 Vol.6」(1)

2022年6月10日発売。定価「1,390円」。

思っていたよりも、FaOIについてページを割いてくれています。2枚の両面ポスターの計4面すべてFaOI幕張での羽生さんの単独ショットなので、ビックリしました。記者座談会もFaOI幕張後に行われているので、いつもながら、ギリギリの締め切りで山口さんは頑張ってくださったのだと思います。感謝!感謝!ですね。

今日は、記者座談会の御三方の発言から、3つご紹介します。

吉田 私はあの日の練習(*2月18日「北京の9曲」について、羽生さんは、練習後の囲み会見で「皆さんへの感謝を込めて」「今までの道のりを、ありがとうございましたって思いながら」と語っていた)を直接は見ていないんです。他の取材と原稿執筆が重なってしまって、練習会場のサブリンクには同僚に行ってもらったのですが、練習後の羽生選手の言葉を録音で聞いた限り、「引退は百パーセントない」と思いました。羽生選手はその瞬間において思ったことを口にしただけで、北京五輪が終わるにあたっての「ありがとうございました」だったんじゃないかと。2月14日の記者会見では「このオリンピックが最後かと聞かれたら、ちょっとわからないです」と言っていましたが、あのころはその瞬間、その瞬間で気持ちが揺れ動いていたと思うんですよ。

いまのFaOIでのキレキレぶりと4Aへの思いを聞いてからだと、もはや遠い昔のような感がします。ただ、彼の性格からして、大会期間中に進退について発言するはずがないし、でも、あのフリーの結果を受けて、発言が多少揺れ動くのは当然だと思うんですよ。足が痛いんだし、本来なら「9曲披露」なんてせず、もちろんエキシビも断って、帰国していても不思議じゃなかった。でも、中国であれだけ報道が過熱していましたし、この10年いろんなものを一人で背負ってきた彼ですから、「羽生結弦の美学」というか、自分の役割を果たしたかったんでしょうね。帰国後、ゆっくり静養できたようで、元気な姿を見せてくれて、本当に良かったと思います。

高木 羽生選手の取材って独特の緊張感がありますよね。先日のファンタジーもそうでしたが、羽生選手が姿を現した瞬間に速報原稿をアップしたいから、オープニングの前からほとんどの記者は「予定稿」を準備しておくんです。それもあって、スポーツ紙の記者が多かったプレスエリアはとてもアイスショーとは思えない緊張感でした。

幕張の初日、スポーツ紙各社のツイートが凄かったことは、皆さんもご記憶かと思います。そして、今年はSNSへの画像投稿「24時間ルール」なるものがあって、そのツイートも画像付きでバンバンなされていました。あんなことは、羽生さん以外ではまずありえないことで、これも前代未聞の出来事と言えそうですね。

小海途 僕も実は、全日本(2021年)の最初の練習が一番印象に残っているんです。あの4Aを見て「ああ、人は前進していけるんだ」と思いました。(2021年4月の)国別対抗の時と比べて、羽生選手の4Aが明らかに前に進んでいた。4Aがなかなか形にならずに悩んでいた羽生選手を見てきて、でも、人はそれを突き破って前に進んでいくことができるんだと僕に思わせてくれたんです。4月以降の彼の努力に思いを馳せつつ、北京五輪に対する想像が膨らんだし、4A成功への思いが高まった気がします。

実を言うと、「羽生さんすごいな・・・」と私が大きな感銘を受けたのは、その1年前の、2020年の全日本選手権でした。コロナ禍で、誰もがまともに身動きが取れず、羽生さんの情報もまったく入ってこない中、彼のシーズン初戦がこの全日本。しかも、SP・フリーともに新プロ。SPこそ、あのシットスピンの件でケチがつきましたが、「天と地と」は完璧な内容でした。「仙台でたった一人で練習をしてきて、なんという人なのか!自分も少しは頑張らなきゃ!」と、コロナを言い訳にダラケていた自分に喝を入れてくれた感がありました。

小海途さんのような、仕事で羽生さんを取材している人に対してさえ、大きな感動を与える。それだけ、羽生さんの生き様は多方面に影響を与えているのだなぁ・・・としみじみ感じますね。

では、また明日!

Jun

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コメント

  1. おの より:

    マガジンさんのような雑誌があるのはとても幸せですね
    羽生さん愛されているなぁって
    彼を取材した人はその魅力に引き込まれてしまう
    ここまで写真家さんに愛された人はいないんじゃないかと思います
    ほんと斜め上を行く人だから、次はどんな感じかとワクワクさせてくれますね
    神戸は行けませんが静岡土曜日だけ行けます
    B席は初めてですが、きっと感動すると思います
    彼のいないフィギュアは魅力がありません
    足を大事にして欲しいですね

    • Jun より:

      おのさま

      21-22シーズン、羽生さんは2試合しか出ていないのに、6冊出すことの凄さ(!?)が本誌でも語られていました。市販される紙媒体でこの頑張りは本当に凄いですよね!

      一方で、老舗雑誌は某方面に忖度するあまり、まったく売れなくなる有様。自業自得ですね。

      静岡公演楽しみですね!ご感想を楽しみにしております。