「フィギュアスケート・マガジン 2020-2021 Vol.5」(1)

「フィギュアスケート・マガジン 2020-2021 Vol.5」(1)

2021年6月16日発売。定価「1,320円」。

発売から半月も経ってしまいましたが、少しずつ感想をまとめておきます。今日は、「座談会」について。

ここ最近の座談会を読んでいて感じるのは、小海途カメラマンの視点の斬新さなんですよね。ペン記者さんや、あるいは我々一般ファンの目線とは、ちょっと違うんです。

例えば、78頁の後半部分で「4Aを入れようと決めた最初の大会で、会場はどんな雰囲気になるのか?」という質問に対して。ペン記者のお二人は、「シーズン初戦から入れてくると思う」(高木)、「練習で入れたらその試合では入れるし、練習でやらなければその試合では跳ばないだろう」(吉田)というお答えでした。小海途神のコメントは、以下の通り。

僕は、シーズン初戦は「ない」と思います。会見での話を聞く限り、北京五輪でとか、北京五輪までにとか、そういうことでもないと思うので、シーズン前半はじっくり入っていって、だんだんと…GPファイナルくらいで(笑)。

私は思わず、膝を打ってしまいました。つまり、かりに北京五輪までに4Aを成功できなくても、次のシーズンも4Aの挑戦をやめないんじゃないか?ということなんです。どうも、「北京五輪までに4Aが間に合わなければ、あるいは北京で3連覇を逃したら、引退」みたいな先入観を、私自身も知らず知らずのうちに植え付けられてしまっていたようです。近年の不公平な採点もあって、羽生さんの苦しむ姿をもうこれ以上見たくない・・・私自身そんな感情を抱えながら特にここ数シーズンはストレスを溜めながらフィギュアを見てきました。しかし、もしかすると、五輪3連覇、あるいはネイサンに拘り過ぎていたのは、私の方だったかもしれません。

そして、神の言葉に座談会も引っ張られたのか、79頁では、北京五輪どころか、「4A成功も通過点にしてほしい!」なんて流れになってますよね。実際、羽生さんはまだまだスケートが上手くなっている、だから、続けて欲しいのだ、と。

そりゃ、特集を組んだらあれだけスポーツ紙も売れるわけで、羽生さんにそうスパっとやめてほしくはないし、ネイサンは北京で勝ったらすぐに引退でしょ?と薄々感じているのは、私だけではないと思うんですよ。

もし羽生さんが、4A成功のためだけに全てを注ぐ考えであれば、北京五輪について、あるいは各試合での採点その他についてもできるだけ沈黙を守りつつ、4Aをなんとか成功させて、しっかり認定してもらう。座談会でも話が出ていましたが、4Aの練習という点で言えば、クリケットではなく仙台拠点の方が望ましい。

戦略的に、かつ思いを胸に秘めて、新シーズンに臨むような気がしてなりません。いずれにしても、とにかく怪我なく、まずはDOIで元気な姿を見られることを祈っています。

では、また明日!

Jun


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