リザルトは「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。この最終順位を予想していた人が世界に何人いたことでしょう?凄い結果になりました。
モザレフ。131.56のフリー4位。合計194.28の6位でファイナルを逃しました。一戦目に217点台を出し、プルキネンを退けて優勝した選手なのに、信じられません。冒頭は4Tの予定のはずでしたが、プロトコル上では3Tを転倒と表記。そこから立て直したかに見えましたが、後半のジャンプでミスが出ました。今大会で4位以上ならファイナルに残れたんですが、4位のダニエリャンまで1.02点差・・・。ショート7位の出遅れが響きました。
鍵山君。フリーは136.92で1位。合計202.02で2位。よく頑張りました。2本のルッツにアテンションとエラーがありましたが、演技としてはほぼ完璧に近い内容です。ショートでミスが無ければ優勝でしたが、それを言ったら、逆にカナダ大会はショートが完璧でフリーで崩れたわけで、国際試合でそれぞれのプログラムを満足いく内容で滑れた経験と、それと同時に課題と、「2つの貴重な学び」を得られたことが大きいと思います。
ダニエリャン。フリーは132.97で3位。合計195.30で4位。この選手もファイナルに出られません。ファイナル進出者も含めて、現時点で彼はジュニア男子でもっとも完成されているスケーターだと私は思いますが、怪我の影響からか、ジャンプで細かいミスがいくつか出てしまいました。まだ14歳と若い選手ですし、世界ジュニアには確実に出てくる逸材。その時は日本勢の壁になるでしょう。
木科君。フリーは108.76で9位。合計175.80で9位。冒頭の3Aは高さもあったんですが、軸が傾いてコントロールできませんでした。そこからまだチャンスはあると思ったんですが、ルッツのパンク以降、ちょっと気持ちが切れてしまったのかもしれません。ただ、年末に向けて大事な試合が控えてますし、すぐに切り替えていってもらいたいです。ところで、なんだか、岳斗先生に顔つきも目つきも似て見えるのは、私の気のせいでしょうか?
アダム。フリーは135.33で2位。合計205.83で優勝。見事にファイナル進出です。いやぁ、ショートの鬼気迫るステップに、この選手は何かやってくれるんじゃないか?という予感がしたんですが、他の選手の結果も影響しますし、正直ファイナルは厳しいと見ていたのです。しかし、4Tと3Aを2本ずつという攻めの構成で、失敗はありましたが、この気合いでファイナルの椅子を引き寄せたといってもいい。これが「持っている男」ということなのでしょう。ガッツ溢れる熱い選手です。今後フランスを背負っていくことは間違いないでしょうし、ファイナルでも台風の目になるかもしれません。
男子のファイナル進出者も確定しました。アメリカからは、プルキネン、樋渡、トルガシェフの3人。ロシアのグメンニク。フランスのアダム。そして日本の島田高志郎。実力的には大混戦なので、島田君は台乗りどころか、優勝の可能性だって十分にあります。楽しみですね!
「日本男子ジュニア」という括りでいうと、昨シーズンの名古屋ファイナル3位の須本君が絶対的エースである、というのが私の認識だったのですが、彼を脅かす選手が出てきたのは嬉しい驚きでした。島田君からはジュニアのレベルを超えた風格が漂っているし、鍵山君は荒削りながらもガツガツ上を目指すような勢いそのままに見事に結果を出しました。木科君もこの試合は残念でしたが、キャシー振付の興味深いプログラムで表現面での成長を感じます。日本男子は、佐藤駿君や三浦君が絡んでくると、さらにレベルが上がると思いますね。
正直、平昌五輪に向けた日本の男子代表争いは、誰もが予想できるような力関係でしたが、北京五輪のシーズンはどうなるのか。男子は、女子ほどロシア無双ではないですし、「金メダルを狙える3人」を北京に送り込んでくれるような、そんな期待をしてしまいます。
では、また明日!
Jun
コメント
鍵山くん、フリー良かったですね。私にはエラーは良く分からず、ほぼパーフェクトに見えました。演技後の笑顔がまだ可愛らしいです。
木科くんは、かなり早い段階で気持ちが切れたように見えて勿体無かったです。気持ちの面でのリカバリーも課題でしょうか。
アダム、パワータイプですか。両足滑走が多く見えるのが気になりました。フランス代表でもアジア系なんですね。フランスの将来が少し明るく見えてきたのが嬉しいです。3年後の国別、面白くなりそう!なんて思っています(笑)。
とにかく高志郎くんが残れて良かったです!
JGPF、応援します‼︎
ととちゃん さま
鍵山君はよく頑張りましたね。小柄だし、顔つきもまだ子どもっぽいですが、演技は堂々としたものだし、着氷もキレイ。すでに技術的には相当高いものを持っていますね。
ただ彼の場合はそれだけではなく、表情豊かなキャラクターを見ていると、例えば、チャップリンのようなコミカルなプログラムもうまく演じてくれそうです。
ジャンプがうまくて演技派のスケーター。はやくもそんな勝手な期待をしていますよ。
ジュニアのシリーズはおわり、ファイナルだけになりました。有望な選手が沢山いて将来が頼もしいと感じる試合ばかりでした。
アダム君は良かったですね、フランスは低迷気味でしたのでこれから盛り上がるでしょうね!。
モザレフは本当にビックリしましたが怪我をしていなければいいのですが…。
木科君もとてもいい選手、3Aでの転倒気になりました。痛めなかったかなあと。足を触りながら椅子に倒れこんでましたね。西日本の試合があるので頑張って欲しいです。
鍵山くんは腕の使い方といい美しいですね。ランディングが綺麗で必ず手の所作をいれていて、休みのないプロで大変そうでしたが、私は何回もリピートして観てしまいました。私もついついタラレバは嫌いなのに、ショートが一戦のようだったらファイナル出れた?金メダルだったと思っちゃいました(笑)ルッツにアテンション等ついてたんですね?成る程リプレイみるとルッツの離氷メドちゃん達のような怪しさがありますし、トゥもフルブレードつけるような跳びかたしてるのではないでしょうかね?それは気になりました。でも鍵山くんホントに将来が楽しみで期待できますね。仰るように私も須本君オンリーのジュニア勢という認識でしたが、変わってきました。三浦君は「駿を倒す」なんて言ってるし駿君は、目標と憧れは月日がたっても結弦君オンリーです。こんな選手はモチベーションが高いですからやってくれるでしょうね!東日本の試合はどうなるか?激戦でしょう。今月末の試合に注目ですね。
島田くんのファイナル出場は嬉しかったです。当然ですね
ジュニアの男子で坪井君はどうしたのかな?情報聞こえないですね。本郷さんが関先生のいるバンクーバーに移籍したとか?邦和はどうなっているかやはり気になります。長久保先生はやはり存在感スゴいんでしょうね。関先生というのは、結弦君がお世話になったコーチなんでしょうか?
最近、さと子ちゃんがブリアンにジャンプ指導してもらったと紹介されててもみなかったのを今日見てみましたが、ジャンプを高く跳べない減員など指摘されてて、へー?と思いました。どうして今頃矯正なのかもっと前にそのチャンスを与えてあげれば良かったのにと感じました。毎年やってたみたいだけどブリアンのようなコーチではない人に頼んだんでしょうか?JOでジャンプが決まらなかったのもそのせいだったんでしょう。スケートアメリカまで上手くいくといいですね。
senninさま
たしかに、木科君の転倒はかなり激しかったので、これ大丈夫?と心配になりました。ただ、一戦目を見た時は、プログラム両方とも難しいなぁ・・・と感じていたのが、二戦目は(とくにショートは)かっこよく演じていたので、よく比較される須本君や三宅君と比べて、表現の部分で一歩リードできるスケーターになるかもしれません。
邦和はよくわからないですね。ただ、本郷さんに関しては、私の勝手な想像ですが、彼女はチームの女子スケーターの中では年齢・実績ともにトップですから、後輩から「見本を見せてくれ」とか「教えてくれ」と言われる立場でいては、ハングリーに自分を追い込むのは難しいと感じたのかな?と。環境を変えて、ゼロから鍛え直すという発想になったんだと思います。その決断を応援したいですね。
宮原さんのジャンプ矯正については、Get Sportsを見ていないんで何とも言えないですが、なかなか一朝一夕にはいかないと思いますけど、ぜひその「大改造」を成功させてほしいです。彼女のジャンプに高さと幅が加われば、名実ともに日本女子トップのスケーターとなることは間違いないでしょう。