GPイタリア大会(男子SP)感想

GPイタリア大会(男子SP)感想

すでに最終順位は確定していますが、追いかけて見ていきます。リザルトは「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」。

ボーヤン」。97.89で1位。「4Lz+3T 4T /3A」。先月の「アジアンオープン」の時は冒頭のコンボで転倒があったのですが、今回はきっちりノーミスでした。相変わらずのPCSの渋さ(41.39)とか、色々言いたいことはありますが、24歳の彼が「4回転のお手本」をしっかり示してくれているのは、誇らしいです。

グラッスル」。95.67で2位。「4Lz 3Lz+3T /3A」。以前は、もっと上半身が折れた姿勢のひどいジャンプの降り方をしていた記憶がありますが、かなり良くなったと思いますよ。全身を大きく使った振付も印象的で、彼のスケートは、いわゆる「雑巾絞り&雑巾がけ」だけのプロではありません。そうなると、不思議なポジションのスピンも個性として評価できるというもの。まぁ、「地元採点」という部分は少なからずありそうですが、そこまで「盛り盛り」ということは無いかと。正直言って見直しました。男子シングルを引っ張るような存在に成長してほしいですね。

コリヤダ」。92.30で4位。「4S+3T 4Tq /3A」。「フィンランディア杯」では3Sを跳んでいましたが、やはりGPシリーズで4Sを組み込んできました。4Sのコンボは良かったんだけど、4Tで転倒。3Aは手がついたように見えました。FanCamだから、まさに「観客席から見たまんまの映像」なんですが、だからこそ実によく分かるのが、無駄な動き・無理な動きがまったく無い、自然なスケートと所作。ジャンプも当たり前のように高い。私の中で、男子の現役スケーターでは、羽生さんの次に来る名手です(その次は、期待を込めて佐藤駿君!)。

友野君」。83.91で6位。「4T+2T 4S /3A」。今季彼の演技を初めて見ますが、18-19シーズンの「ニュー・シネマ・パラダイス」を再演。表情豊かに美しいメロディをつかんで、すごくフィットしていると思います。スケーティングも伸びているし、演技も大きい。ジャンプの方は、3Aの完璧な着氷を4回転でもできるともっとスコアは伸びてくるので、そこが課題ですかね。ジャンプ自体の調子は良いと思います。

鍵山君」。80.53で7位。「4S 3T+COMBO /3A」。実は、最終順位の結果だけを知った上で、日曜の昼にこのSPの映像を初めて見ているんですが、クワド2本ともに両足着氷のミスなんですよね。4T+3T予定の所はコンボ抜けになっています。3Aはきっちり着氷。間違いなく、日本スケ連の「推し選手」なんですが、大きなミスをした後でも、スケーティングは上手で、細かい動きが随所に盛り込まれながらも、ボディバランスが崩れないし、スピードも落ちない。そこは非凡なものを感じます。まぁ、羽生さんと比較されるのはあらゆる面で気の毒ですが、実力者なのは確か。そこは、認めないわけにはいかないでしょう。

引き続き、明日・明後日もGPイタリア大会のレビューを予定しています。

では、また明日!

Jun


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