スケカナ(女子SP)感想

スケカナ(女子SP)感想

ドヤ顔といえばリーザですよね!リザルトは「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。すでに最終順位は出ていますが、ゆっくりショートの方を。

https://www.youtube.com/watch?v=YpaYnJisL5M

松田さん。53.35の10位。回転不足が二つありましたが、一ヶ月前のオータムのショートが47.75だったことを考えると、徐々に調子を戻してきていますね。ジャンプの着氷自体はキレイに降りてますし、キスクラでの表情も明るかったので、手応えと自信を感じているように見えました。

https://www.youtube.com/watch?v=PdLh54P0DQA

山下さん。66.30の3位。やってくれましたね!シニア1年目の15歳とは思えない、堂々とした演技でした。TESは速報値から3~4点引かれていますが、フリップのエラーがあったようです。ライストでは、「ないしょ~!」の振付のところが、完全に背中側からのアングルだったので、そこは残念でした。フリーは滑り慣れた「蝶々夫人」ですから、いきなりの表彰台も見えてきました。

https://www.youtube.com/watch?v=PioWNkjIUfY

リーザ。74.22の1位。見ているこちらも、ガッツポーズものでした。彼女の今季の復活は、日本のコアなスケオタはみな喜んでいるんじゃないですか?私自身、15年代々木の国別では彼女の3Aを目撃しましたし、同年夏の新横浜のDOI(SEIMEIお披露目ショー!)でも彼女の貫禄たっぷりの滑りを見ていただけに、「おかえり!」と言いたいです。ジャンプ特化型のスケーターと目されている彼女ですが、いやいや、スピンですべてレベルを取れているし、ミスらしいミスの全くない、隙の無い演技でした。

ちなみに、彼女が優勝した15年の上海ワールドのプロトコルを見てみると、ショートは、77.62(PCS: 33.53)となっています。今回のショートのPCSは31.83ですから、ちょっと抑えられているなと思いますね。

https://www.youtube.com/watch?v=8pEcFkpBAko

メドちゃん。60.83の7位。いわゆるコンボ抜けなんですけど、ファースト自体がDGになってしまって、このエレメンツはほとんどスコアが入っていません。オータムの演技を見ていて、2Aが鬼門と思っていたんですが、まさかこのコンボでミスが出るとは思いませんでした。ルッツのアテンションはこれから少しずつという所でしょう。自力はある人ですから、フリーは順位は上げてくると思います。

ところで、ブライアンの「しょんぼり顔」は久々に見た気がしました。表情に出てしまう人なんですよね。ちなみに、羽生君のスケカナのショートのスコアをジュエルズのフォトブックでチェックしてみると、15年が73.25、16年が79.65と、こちらもなかなかなもんですね・・・。

https://www.youtube.com/watch?v=_yqEXYRGRPw

樋口さん。66.51の2位。このスコアをライストで見ていて、URがどこかにあったかな?と思っていると、3FにエラーとURがつきました。このフリップは着氷も危なかったので、転倒しなくてよかったと思います。

フィギュアスケートらしからぬ前衛的な楽曲に、会場から手拍子が上がっていました。この速いリズムとシェイのあの複雑な振付をしっかりこなせる新葉ちゃんは、やっぱり凄いと思います。日本女子という括りではなく、ロシアや北米の選手でもこのプロを滑りこなせる選手は、私にはちょっと思い当たりませんね。

リーザがフリーもノーミスで揃えられるほど完全復活しているかどうか読めないので、試合としては面白くなりそうです。リーザ、新葉ちゃん、真瑚ちゃん、そしてメドちゃん、どういう最終順位に落ち着くのか楽しみです。

では、また明日!

Jun

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コメント

  1. sennin より:

    リーザが華麗に復活するとは思いませんでした。力が入っていないようなジャンプを跳べるんですから素晴らしいですね。復活はおめでたい、ロシアの女子選手にも勇気を与えてますね。

    新葉ちゃん頑張りましたね。ほんとうにこのプログラムって言うか、すでに新葉ちゃんしか表現できない域に入ってますね。ワクワクして観てしまいます。

    山下さん、やっぱり!というのが私の予感。花織ちゃんのような印象がするんですよね。Jr.では他の選手が目立っていたけどシニアに上がったらこの選手来るぞー。っていうやつです。私の勝手な想像ですが花織ちゃんも山下さんもそう感じてました。樋口先生のお弟子さんでは逸材なのでは?やっぱり、インタ聞いていても返しが早いですね〜。緊張なんてしないのかなあ?怪我だけ気をつけて波にのってもらいたいです。晶磨君と違って樋口先生とはサッパリしている感じがまた微笑ましい(笑)

    メドちゃんルッツはいいとして、コンボの失敗珍しかったですね?ブライアンがキスクラでなんか声出して怒っていたように見えましたが…。メドちゃんは落ち込んでそれどころではなかったけど…両手をスリスリして点数を待つのは変わらないオーサーでしたが。
    メドちゃんの今季は普通ではない気がします。今まで同じ人の振り付けしか滑ったことがなくて、ジャンプは矯正しなくちゃいけないし、スケーテイングまで一からやってると、前はジャンプばかり練習していたと本人が言ってましたが、振付け師が変わるわけですので構成がガラリと変更で今までの感じでは出来ないわけでそれを、ここまで仕上げられると言うのが凄いし、辛抱して辛抱して耐えて耐えて今季はスケートに向き合っているなあと見えるんですよ。大変だと思うけど今のメドちゃんは本当に人間らしいしスケーターらしいのでそんなメドちゃんがすきですね。

    ところで、東日本選手権の男子Jr.が気になってそっちも追っていました。島田君はフリーで4Tいれて転倒、駿君は4T二本入れるようなこと言ってました。若いから挑戦したいのかなあ?鍵山君はショート失敗しましたけど優勝したようですね。次は、西日本のJr.男子どうなるか?

    • Jun より:

      senninさま

      メドちゃんが苦戦しているのを見て、マウントを取りたがるネット民がいますが、あんなのは放っておくとして、自分が慣れ親しんだものを大きく変えるのは、本当に勇気のいることだと思います。

      おそらく彼女が考えているのは、北京五輪で金メダルを獲りたいというのももちろんですけど、その先を見据えて、長くスケーターとして活躍したいという所にあると思います。エテリにはそういうノウハウはないですし、そもそも彼女の教え子でプロスケーターとして世界で活躍するような人は皆無です。

      ブライアンは羽生君やハビをコーチングした実績がありますし、ハビはいま母国でアイスショーをはじめとした様々なプロジェクトを進めています。そういうビジョンをメドちゃんも持っているんじゃないかな?という気がします。時間はまだまだかかりますが、気持ちを強くもって頑張ってもらいたいですね。

  2. ととちゃん より:

    真瑚ちゃん、可愛らしいですね。それなのにジャンプは高く、安定していてハラハラせずに見られる。プログラム通して楽しめました。

    リーザはもう、大人の魅力と言いますか…。そしてベテランの域で3Aを成功させる強さに脱帽です。

    新葉ちゃん、シェイの振り付け合ってますね!躍動感溢れていて、自然と手拍子が起こってくるのも分かります。この音楽、すっかり慣れてむしろ好きになりました(笑)。

    そしてメド…。本当にびっくりしましたが、コンボ抜けの後も笑顔で滑りきれて、嫌な印象は残りませんでした。前髪はやっぱりない方がやりやすいのかも知れませんね。オーサーがNo! と叫んでいたような…。あんなに感情を出すと選手が気の毒と一瞬思ったんですが、エテリのように氷の表情より一緒に怒ってくれる方がいいのかな。メドはオーサーを慕ってますものね。

    • Jun より:

      ととちゃん さま

      山下さんは度胸ありますよ。そりゃ、今年の世界ジュニアで、トゥルソワ、コストルナヤに次いで3番に入るだけあります。もしかすると、紀平さんよりも安定感という意味では、上回るようなスケーターに成長するかもしれません。

      8月~9月にかけてJGPで日本の若手選手をたくさん見てきましたが、やはりジュニアからシニアへ上がってすぐに活躍できる選手というのは、「ミスが少ないこと」と「ジャンプが得意」という2点なのかなと思います。

      山下さんについて一点残念なのは、いまのチームにいる限り、樋口コーチのプログラムしか滑らないという部分ですね。エテリの所のグレイヘンガウスほどプログラムを作りまくっているわけじゃないので、ストックはあるのでしょうが、そこだけは気がかりです。

  3. みつばち より:

    更新ありがとうございます。

    リーザかっこいいわ。復活おめでとう。
    山下さんもこれからですね。
    メドはロシアの基礎に北米のセンスがくわわれば最強ですね。
    メドを批判する人は「タノ祭りで顔芸」というけど、それがなくてもできる、ということ見せてくるじゃないですか。

    • Jun より:

      みつばちさま

      完全にリーザの大会でしたね。主役は彼女でした。

      昨シーズンで言えばコストナー、今季はリーザが、まさに女子スケーターの可能性を引き上げてくれた感がします。しかもともに薫陶を受けたのがミーシンコーチですから、フィギュアスケートの歴史を知る重鎮ならではのコーチングメソッドがあるのでしょう。

      せっかく好きになった選手が短命で引退してしまうのは悲しいですよね。このスポーツを発展させるためには、長く選手生活を送れるようにするためのトレーニング方法の確立だったり、様々な制度設計が必要な気がしています。