雑談(宮嶋茂樹カメラマン)

雑談(宮嶋茂樹カメラマン)

以前もお話しましたが、ウクライナ情勢について、ジャーナリストの佐々木俊尚さんのTwitterの「リスト」から日々学んでいるんですが、唯一気に入らないのは、一流の専門家の先生のツイートに悪質アカウントが煽るようなリプライをつけて、それを先生たちもいちいち相手してるんですよね。

ゆづファンの方々のTwitterでも、悪質にいちいち引用リプライするアカウントは、その方がどんなに正しい反論をしていても、悪質ツイートが目に入るのが不愉快なので、申し訳ないんですが、フォローを外してしまいます(もちろん、いろんな考え方があっていいし、元はと言えば悪質が100%悪いので、その対応にアレコレ言うつもりはありません)。一切無視して通報を呼びかける方だと、安心してツイートを読むことができます。

そんな中、ウクライナ関連で「これは凄い!」と思ったのが、「不肖・宮嶋」で知られる、報道カメラマンの宮嶋茂樹さんの現地レポートです。「文春オンライン」にて、4月9日時点で計13本の記事を全て無料で読むことができます。

この「#1」では、宮嶋さんが日本を発つ前から話は始まります。元々は、イスタンブール経由でキーウに入る予定が、戦争が始まってしまって、そのルートは断念。代替案として、フランクフルト経由でクラクフ(ポーランド)に向かい、つまり、クラクフからは陸路でウクライナに入ることになります。

詳しい内容はここでは話しませんが、「最後の戦場取材」という並々ならぬ思いで現地に向かわれただけあって、現地の様子を克明に伝えた渾身のレポートで、そして当たり前ですけど、写真がめちゃくちゃうまい!写真がうますぎて、写真だけ見ているとちょっと現実感が無いのですが、しかし、宮嶋さんの関西弁口調の語り口に、ハッと我に返るわけです(#11・3頁)。

東洋の島国では自称・専門家やの、有名ジャーナリストやの弁護士やのが「降伏せえ」やのウクライナの民の「民意」を無視したかのようなヘタレ世論が幅をきかせているのである。

今も満開の桜の下で平和の惰眠をむさぼる日本人にいかにウクライナの民が圧倒的不利な逆境を跳ね返し、首都を死守し、敵を追い払ったかを記録、伝えるのは今ここにいる報道に関わる者の務めであろう。

しかし、しかし、信じられるか?

今キーウには日本の新聞記者や大テレビ局のクルーが一人もいないのである。この侵略戦争における地球規模の反人権犯罪行為に新聞もテレビ局も全く興味がないかのように……。

この大量虐殺をその目で見て真実を追及しょうとする新聞記者やテレビ局レポーターが一人もいない。そんな新聞社やテレビ局に愛想をつかしやめてきたというガッツのあるフリーの記者なら来ているが……。

もちろん、「宮嶋さんは偉い!」なんて私がイキり散らす資格なんてまったく無いですし、大中小関係なく、会社員であれば社の方針に従うのは当然です。

ところで、キーウでのロシア兵捕虜の記者会見に関して、非常に印象的な記述がありました(#10・4頁)。

その後、会場を去った(ロシア兵捕虜の)5人。ワシも落ち着いて記者席のほうを振り返ってみて、唖然となった。室内にもかかわらず、記者団は皆防弾チョッキをしょってるのは、自主的なのか、ポーズなのか分からんが、みなもうよぼよぼのお年寄りばかり、カメラも小型でせいぜい1台。若いのがこの不肖・宮嶋で機材もカメラ2台が一番おおげさに見えるくらいである。

しかもみーんな小汚くひげボーボー……なのはワシぐらいか。しかし5人の捕虜のほうがよっぽどこぎれいに見えたのは間違いなかった。キーウは今やいつ死んでも惜しくないようなヨーロッパメディアの”ジジ捨て山”と化しているようでもあった。って、ワシもか。

ワシは死に場所を与えられたか……。

日本だけじゃないわけですよね。それだけ現地は危険な状態で、簡単に入れないということです。でも、60歳にして決死の覚悟で頑張っておられる宮嶋さんを私は応援したいと思っています。

メタルジョギング・チャレンジは36日目。Lynyrd Skynyrdの『Pronounced Leh-Nerd Skin-Nerd』(1973年8月)です。「レーナード・スキナード」と読みます。案の定、本作は「バンド名はこう発音するのです」という主旨のタイトルになっていてとても斬新ですが、だったら、読めるようなバンド名にしてくださいよと(笑)。

まぁ、そういう文句も吹き飛ばすような、1曲目の「I Ain’t The One」のシブかっこよさですよ。この曲のような、腰の入ったギターがねばっこく主張するチューンもあれば、6曲目の「Mississippi Kid」でかき鳴らされるアコギがアメリカの大地と乾いた空気を感じさせます。「サザン・ロック」と言えばコレでしょ!と語り継がれているのも納得。好きな人にはたまらないだろうし、こういうジャンルは今でも当たり前のように演奏されているので、古いとか新しいという基準を超越していると思いますね。

では、また明日!

Jun


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コメント

  1. みつばち より:

    こんにちは 更新ありがとうございます

    「不肖・宮嶋」さんのレポート面白いです。
    以前「南極観測隊」について行ったレポートを当時家族が連続して買ってきてたのを読んでいました。

    なんていうかメチャクチャで、公にできないような(犯罪ではないです、下ネタ)とか、前の観測隊が置いていった食糧(ガチコチに凍っている)を試しに食べてみたりとか、ともかく破天荒。

    なによりもいいのは「不肖・宮嶋」のままなとこです。有名になっても急に気取ったり文化人のふりをしたりしない。

    安全に気を付けて活躍していただきたいです。

    • Jun より:

      みつばちさま

      今回のレポートの中でも、宮嶋さんのご著書の紹介があって私も検索してみたんですが、少しずつ揃えて読みたくなりました。

      ウクライナも、そんな感じで「著書」になる日が早く来ることを祈っています。