「龍が如く8 外伝」クリア!

「龍が如く8 外伝」クリア!

2月21日(金)午前0時にプレイ解禁となった「龍が如く8外伝」、STANDARDでクリアしました。総プレイ時間は約25時間(4日間)でした。本作は「龍」シリーズのスピンオフ作品で、ナンバリング作品と比べてボリュームは少な目。ただ、メインストーリーのクリアだけならこれぐらいのプレイ時間は想定内という所でした。

ナンバリング作の最新作「8」の後の世界を、龍シリーズNo.1人気キャラ・真島吾朗が主人公の視点で展開するアクションゲーム。「真島の兄さん」が、ハワイのとある島の海岸で記憶を失くして倒れている場面から話は始まり、彼の命を救った少年「ノア」とともに「冒険の旅に出る」というのがざっくりとしたストーリーです。

龍シリーズは、2005年にPS2で一作目が発売されて以降、伝説の極道・桐生一馬を主人公とする「喧嘩アクションゲーム」として作品を重ねてきました。しかし、2020年発売の「龍が如く7」で主人公が春日一番にチェンジし、ゲームシステムも4人パーティのRPGになったんですね。「汚いペルソナ」なんて形容されることもあります。そして、前述の「8」(2024年発売)は春日と桐生の「W主人公」のRPGという形でリリースされましたが、ストーリーが「ガバガバ」というか、「このキャラのこの退場は酷いんじゃない?」とか、「あの伏線がまったく回収されていないんですが?」とか、まるで突如打ち切りが決定した連載漫画のような「生煮え感」で不満の残る後味でした。

おそらく、「8」と同時進行で本作「8外伝」は制作されていたはずですが、桐生や春日よりも人気がある真島の兄さんでどう挽回してくれるか?という点で、不安半分・期待半分という感じでした。以下、ネタバレしない程度に感想をまとめておきます。

・やはり、龍シリーズはRPGよりもアクションの方が「爽快感」がありますね。RPGも8はずいぶんプレイしやすくなってるんだけど、RPGは戦闘で時間を取られるし、効率的な戦い方が確立されるとバトルが「作業」になってしまうんですよ。もうRPGはいいんじゃない?というのが、私も感じる所です。

・本作のストーリーは、奇抜なサプライズや号泣させるような場面はほぼ皆無なんですが、きっちり着地に成功しているというか、登場人物の役割・伏線回収等もきれいに整理されています。特に、キャラクターの言動・行動に「納得感」があり、セリフ回しが自然で、そこは脚本担当の古田剛志氏の手腕による所が大きいと思います。いちおう、「8」も古田氏が脚本担当としてクレジットされていたんですが、「8ではおそらく脚本”協力”に留まっていたのでは?」というのが、私の中で想像から確信に変わりましたね。

本作は、「喧嘩アクションパート」と「海賊船バトルパート」を楽しめる内容になっています。キャプテン真島が率いる海賊船「ゴロー丸」をカスタマイズして、ハワイ近海の海賊船にガツガツ戦いを挑み、船上での多人数バトルもある。そして、無人島を攻略するアクションパート、秘密の孤島「マッドランティス」で繰り広げられるパイレーツコロシアムと、あの手この手でアクションを楽しませるコンテンツの幅広さは「さすが龍スタジオ!」という感じです。

・今回、真島を救った少年「ノア」の吹き替え担当は、昨年の大河で清少納言役を好演したファーストサマーウイカさんですが、少年役がまったく違和感なくハマっていて、それでいて「劇中歌」も上手いし、完全にプロの仕事です。「龍が如く7外伝」の準レギュラーキャラの「赤目」役も良かったけど、今回はさらに素晴らしい!

「パイレーツ的世界観のアクションゲームを楽しむ!」ということなら、龍シリーズの予備知識無しでも楽しめると思います。アクションについては、他作品と比べて真島の兄さんが「最初から強すぎる」感もありますが、ゲーム自体にブランクがある方でもストレスなく楽しめる難易度かなと。なんたって、主人公が今年61歳になるおじさんですから。プレーする人もおじさんが多いだろうし、これぐらいでいいと思いますよ。

よくよく考えると、桐生さんも今年57歳、春日も48歳だし、「中高年のおじさんを頑なに主人公に起用しているのにシリーズが続いている」というのは、世界的に見ても類の無いことだと思います。これが例えば、「龍が如く10」ぐらいでいきなり主人公が20代の若者にチェンジしたところで、FFとかペルソナと同じだし、もうこうなったら、開き直っておじさん路線を突っ走ってほしいですね。

おそらく、次作「龍が如く9」よりも先に龍スタからリリースされると目されているのが、「大正時代の日本」を描いたとされる「Project Century」で、今回の「8外伝」がハワイのノーテンキな世界観であったのに対し、ダークでシリアスな路線はそっちでやってくれれば・・・と期待しています。

では、また明日!

Jun


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