藤井王位、今日も対局!(王位戦第二局2日目)

藤井王位、今日も対局!(王位戦第二局2日目)

ABEMA将棋チャンネルでの放送は「こちら」で。お写真は「神戸新聞」さんの記事より。

今回の将棋、実は公式戦で1局だけ存在する前例を「なぞって」いまして、2019年11月24日叡王戦1回戦の▲千田翔太七段対△高見泰地七段戦という一局です。結果は先手の千田七段が勝っているのですが、途中で高見七段にリードされて、最後逆転で勝利するという展開でした。だから千田先生は、自分が勝った将棋にも関わらず「(後手の)藤井王位がはっきり有利」とツイートしているんですね。

だからと言って「藤井必勝」なわけが無いんですが、前例の叡王戦は持ち時間3時間の棋戦で、本局は二日制の持ち時間8時間&夜にたっぷり自室で局面を考えられますので、前例局のように二転三転するかどうかは微妙な所です。

前例を「なぞって」いるとは言っても、本局先手番の佐々木七段がこの千田・高見戦を本局の作戦として準備していたのであれば、時間の使い方が不可解なんですよね。35手目の▲4五銀に117分(1時間の昼食休憩を含めると177分!)の大長考、39手目の▲6六歩にも68分を費やしています。

藤井王位も時間を小刻みに使っているので、残り時間はほぼ同じ、形勢は藤井王位やや有利で1日目を終了。王位がなかなか封じ手を宣言しなかったので、あっと驚く予想外の一手を準備しているかもしれません。明日は朝9時から大注目です。

メタルジョギング・チャレンジは170日目。NINE INCH NAILSの『The Downward Spiral』(1994年3月)です。MINISTRYとともに、インダストリアル・メタルというジャンルを牽引した先駆者。NINは、バンドという体裁をいちおう取ってはいるものの、実質的には、トレント・レズナーのソロプロジェクトと言っていいでしょう。

本作を一言で言うと、孤独、人間不信、疎外感、心の闇、こういった感情を見事に音楽で表現した作品です。学生時代に夜一人で泥酔状態で本作を聴いているととことんまで落ち込みつつ、でも私の場合は、トレントに共感を覚えて気持ちがラクになったことがありますね。

おどろおどろしいことから書きましたが、単純に音楽的に非常に幅が広くて、単なるノリの良いデジタルロックではなく、いろんなタイプの曲が配置されていて、まったく飽きさせません。1曲目の「Mr. Self Destruct」や4曲目の「March Of The Pigs」のようなハードナンバーもあれば、2曲目の「Piggy」のように怨念を一人腹の底に溜め込んで爆発寸前のものまで、静と動、喜怒哀楽、トレントの楽曲に注ぎ込んだ魂をぜひ感じてもらえたらと思いますね。

個人的には、軽快な6曲目の「Ruiner」から一転して、怒り散らしまくる7曲目の「The Becoming」の流れが意外性があって大好きです。次作の『The Fragile』やライブ盤の『And All That Could Have Been』も個人的にはオススメです。

では、また明日!

Jun


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