スイッチインタビューEP1感想

スイッチインタビューEP1感想

番組公式サイトは「こちら」。

まだ残り2回もあるわけですが、初回から素晴らしい内容でしたね!同じNHKの企画で言えば「おげんさん」も素晴らしかったですが、あれとはまったく違うコンセプト・内容でありながら、羽生さんの「新たな一面」を引き出せていて、ゆづファンにとっては完全保存版コレクションに加わる番組でしょう。以下、印象的だった部分をまとめておきます。

・仙台に光一君が出張って「羽生さんの練習の様子を生で見た」という情報は事前に公開されていました。ウォームアップ時に館内で流れていた音楽は、「私は最強」「天と地と」「バトル1(FFIX)」「僕のこと」でしたか。「天と地と」はほぼほぼランスルーという感じでしたが、4S、4T-3T、3A-2Tあたりをバシバシ決めていて、我々は知っていることですけど、北京五輪の頃から衰えている部分はまったく無い感じです。

・対談は、基本的には光一君が「聞き役」でしたけど、「身体的な鍛錬」と「表現」の話題が中心で、意見が一致した点が随所にありましたね。

羽生さんの「調子悪い状態であの練習(ハードな練習)をしても悪い経験値しか得られない。だから調子悪い時はやらない」という意見は、アスリートに限らず、非常に参考になる考え方だなと思いました。ジムでのトレーニングから、楽器の練習から、勉強や仕事まで、コンディションの悪い時に無理にノルマをこなそうとしても、実際あまり実にならないし、「やったこと」に自分だけが満足している状態に陥りかねない。となると、日頃から節制して良いコンディションを維持するというのが、良いトレーニングをする上での土台になるわけですね。良いコンディションで良いトレーニングをするから、自分が目指す成長を狙っていける。今回羽生さんが「いいものを学習していく作業」って、そういうことなんだなと私は解釈しました。

・「SEIMEI」(15年N杯)の映像を二人で見ながら談笑していましたが、羽生さんが「演技が若い」「勢いだけでボーンって行ってる」「ちょっとなんか雑っ」とコメントしているのは、そりゃ、17-18シーズンで再演して、20年2月の4大陸でも再登板した演技に比べたら、まぁ、工夫・進化した部分はたくさんあるんだと思います。

・光一君の「キツいと思われているときの動きの方がすごくステキに見えてしまった」という指摘から、面白い方向に話が展開しましたよね。羽生さんが、「消耗して、自分を追い詰めていって、呼吸してもどうしようもない疲労感の中で・・・人間だからこそできる表現のいいところ」と応答した所は興味深かったです。精神的に(同時に体力的にも?)余裕が無くて、追い込まれて必死にならなきゃいけない状態で、何か絞り出さなきゃいけない。でも、そういう時にこそ、良いもの(人間らしいもの)が生まれる。これは身体を使う仕事に限らず、原稿や仕事の締め切りでも何でもそうですが、その辺りが、「人間らしい創造的表現」のヒントになるかもしれないですね。

・羽生さんの「自分の手ごたえと、観てくださる方の感想がだいたい一致してきた」という話に対して、光一君が「すごい調子よかったな!と思った時ほど、今日ダメだねと言われちゃう」「今日すごくよかったね!と言われたときは、自分の中では調子悪いなという時もある」と応答してましたけど、これはもう、ぜんぶ正しいんだと思います。低レベルな話で恐縮ですが、自分のブログの記事の場合も、手抜きも手抜きのひどい内容の時に「いいね」がX(Twitter)でやたらついてたりすることもあって、逆にすごく頑張ったのにあまり読まれなかったこともある。前のライブドアブログ時代から数えると7年半ぐらいブログをやってますが、「結果として出来上がったものを自分がどう感じたとしても、その良し悪しの評価は他者に委ねて、毎日継続することの大切さ」を学んだ気がしますね。

しかし、光一君の舞台の「Endless SHOCK」の映像も紹介されてましたけど、あの階段から転げ落ちるシーン、すごいですね!けっこう上からガッツリごろごろ転げ落ちてるので、身体中、傷だらけじゃない?大丈夫?と、そこは気になりましたね。階段とか舞台とか、緩衝材のようなもので衝撃を吸収していればいいですが。

ということで、スケートや舞台とは無縁の私にとっても、非常に得られるものの多い対談でした。来週、再来週も本当に楽しみです。

では、また明日!

Jun


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コメント

  1. おの より:

    こんばんは~
    とてもいい対談でしたね
    光一さんがリスペクトしてるのがよく分かります
    言葉使いもそうですが、年齢関係なく尊敬しているんだなぁって思いました
    光一さんの階段落ち、何かの番組で見ましたが傷だらけで頑張ってました
    お二人とも手加減しない全力なんですね
    対談してて楽しかったと思います
    仙台に前日から来て下さる
    それだけ会いたい人なんですかね
    見ているこちらも嬉しくなってきます
    光一さん今難しい立場ですが、これからもエンターテイメントとして頑張って欲しいですね
    しかし、羽生さんが着ていたポロシャツ、在庫なしだそうで皆様凄いですね
    私は値段聞いただけで尻込みしてしまいます
    経済回してますね(^.^)

    • Jun より:

      おのさま

      羽生さんがプロスケーターとして活動するようになり、自身がアイスショーを「制作総指揮」するようになったからこそ、光一君と共鳴する部分が多かったんだと思います。

      ただ、GIFTにしろプロローグにしろまだまだ認知度が足りないのも事実で、願わくば、地上波の「日曜洋画劇場」的な枠で「再放送」されると良いんですけどね。

      もし羽生さんのショーが円盤で出せて、U-NEXTやアマプラをはじめとした複数のストリーミングサービスでも同時配信できるとしたら、プログラムの使用曲をすべてオリジナルの曲にするとか、まぁ、この辺りのことは本人も考えていると思います。夢はまだまだ膨らみますよ!