スイッチインタビューEP3感想

スイッチインタビューEP3感想

番組公式サイトは「こちら」。前回までの放送のレビューはこちら(「EP1」「EP2」)。

EP3を見て、これまでの2回の放送と併せて考えてみると、もともと光一君が仙台まで出張って対談が実現した企画でありながら、内容自体は「”新米”演出家・表現者の羽生さんが光一君から学びを得る」という色が強かったかなと。後輩だから当たり前なんですけどね。

「順調すぎると怖い。なんかミスが起きたりとかした方が、『これが本番で起きなくて良かったね』って。この時(*光一君が舞台稽古時にワイヤーがはしごに当たったミス)は、『なんで当たったんだろう?』ってことを検証できたから良かった」

この部分は番組前半でしたけど、特に印象に残っています。勉強でも、スポーツでも、音楽でも、本番に自信を持って臨めるように、必ず「予行演習」的なトレーニングを事前に積んでおきます。じゃあ、その予行演習でノーミスできれば良いか?というと、もちろんノーミスできるに越したことはありません。でも、「ノーミス」という結果が楽観や油断を生むリスクもあります。たまたま運よく成功できた部分もあったかもしれない。それに気づかずに本番を迎えて大きな失敗を犯したら、目も当てられません。事前練習の大切さを、一般人の教訓となりうるような形で伝えてくれる、貴重なエピソードだなぁと感じました。

自分に厳しい人は、ノーミスの中でもさらなる質の向上を目指して、「自信の無い部分」がどこかを徹底的に探して修正する。おそらく、羽生結弦さんはそういうことを継続してきた人で、プログラムのランスルーをする際にも、ノーミスが出来た上で自分の滑りを厳しく精査していたんだろうと思います。特に個人でやらなきゃいけない人は、その点は意識して取り組む必要があるでしょう。

「ストレス発散もステージ上だし、なにかステージ上で自分なりに納得のいかなかったときは、次のステージで取り戻すしかない。それ以外の所で、それを癒すことはできない

お芝居なんてウソだらけなんですよ。それこそ、身体表現もウソだらけじゃないですか。そんな動き、普段しないじゃないですか。すごく優雅に見えるものほど、やってるほうは実はしんどい。そのウソが現実になっていく瞬間がすごく楽しいし、それで上手くいったときがすべてのはけ口になる。それに敵うものは無いかなぁという気がします」

ストレスを暴飲暴食で発散しちゃダメだなぁ!と、体型を維持している光一君を見て痛いほど思うわけですけど、それが、「お芝居なんてウソだらけなんですよ」というインパクトのある発言に関連しているのが興味深かったです。「お芝居」を「仕事」として読み替えてみると、非常に示唆に富む考え方だなと感心させられました。

生きていくために、食っていくために、嫌なことがあっても仕事をしている。皆さんもそうだと思います。光一君が、「そんな動き、普段しないじゃないですか?」と語って、羽生さんも同意してましたけど、自分の仕事について「こんなのは本当の自分じゃない!普段の自分じゃない!しんどい!」と思ってしまうのは、べつに悪いことでも何でもなく、自然なことなんだと。でも、そんな「本当の自分じゃない自分」に対して、一定の評価をいただいて、お金を得ている。まさに、「ウソが現実になっている」わけで、それを楽しんじゃえば?ってことなのかなと。

おそらく光一君はそんな一般レベルの事象を想定して発言していないし、当然、羽生さんもそんなことは頭の片隅にも無いでしょう。でも、人の解釈なんて自由ですし、「なんか、元気もらっちゃったなぁ」なんて思っている人間が、ここにいるということで。

この3回の放送では、そこいらの自己啓発本に書かれている内容とは比べ物にならないほど、お二人の重みのある発言が多々ありました。しっかり録画もしたし、NHKプラスでも細かくチェックできましたし、3週間、本当に楽しかったです。

では、また明日!

Jun


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コメント

  1. 匿名 より:

    こんばんは!示唆に富んだ記事をいつも楽しく拝読させていただいています💫
    今回も良かったですし、私も勝手に元気もらっちゃいました〜
    ありがとうございました😊

    • Jun より:

      夏の「おげんさん」とはまったく方向性が違いましたけど、この「スイッチインタビュー」も興味深い内容でしたね!

      この対談で得た学びが、RE_PRAYでどのように活かされているのか楽しみにしています。