今年も勝者の罰ゲーム!(王将戦第一局・終局直後)

今年も勝者の罰ゲーム!(王将戦第一局・終局直後)

この第一局、挑戦者の菅井八段の「相穴熊戦」という作戦選択は悪くなかったと思うんですよ。1日目を互角で折り返して、互角の形勢は2日目の午後過ぎまで続きました。

しかし、その後の菅井八段の指し手に細かいミスが出て、藤井王将にそこから一気に引き離されました。とはいえ、終盤の入口(藤井王将優勢)の場面で、残り時間が「菅井1時間20分、藤井6分」という状況。さすがに時間に追われて、藤井王将にミスが出るのでは?と思いきや、中盤に湯水のように時間を投資した段階で、終盤の深い所まで見通していたのでしょう。そのまま菅井八段を投了に追い込みました。

やっぱり、「2日制の藤井」はいつも以上にミスが少なく、恐ろしく精度の高い将棋です。菅井八段が藤井王将の持ち時間を「6分」まで削ったこと自体は「成功」なんですけど、局面でも互角以上をキープしていないと、ミスしてくれません。その1時間20分を中盤で使っていれば・・・というのは結果論ですけど、もったいなかったですね。

次局は、1月20(土)・21日(日)、佐賀県上峰町の「大幸園」での開催。羽生結弦さんの翌週に藤井聡太さんも佐賀県を訪れるわけで、現地ではニュースになっているかもしれませんね。

メタルジョギング・チャレンジは179日目。TOOLの『Aenima』(1996年9月)です。アメリカの4人組で、日本ではマニアの間で「知る人ぞ知る」という存在ですけど、あちらでは超ビッグです。音楽性は、スローで重くて暗いロックですが、独特の世界観があって、耳で聴いているだけの音なのに「ひんやりとした質感」があって、至る所から「妖気」を発しています。曲も長いし、ほとんどの人にとっては「退屈な音楽」のはずです。でも、私は彼らが大好きなんですよ。

まず、Voのメイナード・ジェームズ・キーナンの歌唱法が怪しさ満点で、繊細に儚げに消え去ってしまうように歌い上げる場面もあれば、一転してブチ切れモードに切り替わることがあります。2000年以降、クリーンボイスとデスボイスを一人で使い分けるタイプのヴォーカルって雨後の筍のように出てきますが、ノーテンキに「流行ってるみたいなんでぇ、俺もやってみました」的な軽薄な感じではなく、彼のキャラクターから考えると、この歌唱法って必然なんだなと思えてきます。

演奏陣のプレーは手堅くて、ギター・ベース・ドラムがガッチリ噛み合って、独特の硬質感を醸し出しています。重くてうるさいはずなんだけど、各楽器がクリアに響いていて、聴いていて不思議と疲れない。その音作りは、本作プロデューサーのデヴィッド・ボットリルの手腕に依る所が大きくて、デヴィッドはKing CrimsonやDream Theater、あるいはRushのようなプログレハード方面の名バンドの作品も手掛けることになります。

基本、Toolの作品は全て好きなんですが、特に2枚目の本作、それから3作目の『Lateralus』は今でもよく聴きます。アルバム自体のインパクトでは2nd、個々の楽曲の良さでは3rdという感じでしょうか。

ただ、メイナードのサイドプロジェクトのA Perfect Circle(APC)も非常に優れたバンドで、彼のヴォーカリストとしての才能を堪能するなら、Toolよりも先にこっちを聴いた方が良いです(2nd『Thirteenth Step』がオススメ)。「歌いいじゃん!」と思ったら、Toolの方に進んでください。

では、また明日!

Jun


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