王将戦はABEMAとYouTubeの2チャンネルでの放送になっており、やや複雑です。下記にまとめましたのでご覧ください。両者の対戦成績は、藤井聡太王将から見て「18勝7敗2千日手」です。
(1)ABEMA
・無料で視聴したい場合は「こちら」。ただし、盤面を写す天井カメラ映像のみで、解説は聞けません。
・有料で視聴したい場合は「こちら」。PPV放送で一局500円です。キャッシュバックキャンペーンがあるようで(*ABEMAプレミアム新規加入者のみ)、詳細は「こちら」にて。
(2)YouTube Live(囲碁将棋プラス)
私はYouTubeの囲碁将棋プラスで視聴することにしました。ABEMAのキャッシュバックキャンペーンは「2024年12月27日18:30以降にABEMAプレミアムに新規加入者」という条件があって、私のような古参プレミアム会員はキャッシュバックの対象外なのです。もちろん、一度解約して再度契約するという「裏技」もありますが、わざわざそこまで面倒くさい手順を踏むのもバカらしいし、アプリの動作もYouTubeの方が軽いので、YouTubeにします。この件は、先日の藤井・増田戦(プレミアム限定放送)のコメント欄でもブーブー文句が出ていて、「囲碁将棋プラスにするわ!」って人がけっこう多かったです。ABEMA関係者よ、少しは反省しなさい!
さて、将棋のお話を。挑戦者の永瀬拓矢九段と言えば、「将棋界で最も将棋に打ち込んでいる棋士」とプロ棋士の誰もが口を揃えて言います。プロ棋界では、30代に差し掛かると勝てなくなる棋士が増えてくるのですが、永瀬さんは現在もトップ3に入る実力者。独身を貫き、大晦日も元日も将棋を指しているんじゃないか?なんて言われています。藤井王将と定期的に練習対局を行う仲ですが、現在はおそらくストップしているはずです。
これまで、タイトル戦の「藤井・永瀬戦」は棋聖戦で1回、王座戦で2回実現していて、すべて藤井さんが勝利。この二人の対局はいつも際どい勝負になるのですが、昨年秋の王座戦では藤井さんが3-0のストレート防衛で永瀬さんを退けたのはやや意外でした。しかし、これまでの3度のタイトル戦は全て1日制(五番勝負)だったのに対し、今回の王将戦は2日制(七番勝負)ですから、どちらに有利に働くかは未知数です。「2日制の藤井さんは無敵!」という評価がある一方で、1日制での藤井・永瀬戦は永瀬さんが終盤に時間に追われて悪手を指すこともあり、2日制ならば永瀬さんも終盤に時間を残してミスを減らすことができるかもしれません。
将棋の展開としては、棋界随一の勉強家の永瀬さんの「必殺の研究手」が藤井さんをどう悩ませるか?という点が楽しみです。竜王戦で佐々木勇気八段が2つ勝ちましたから、永瀬さんがフルセット(第七局)まで持ち込むこともありえます。藤井王将にとって間違いなく一番の難敵ですから、大激戦必至。楽しみにしたいと思います。
では、また明日!
Jun