今日は、ワールドに出場した日本選手のみを順番に見ていきます。EXレビューなので、雑談メインです。フィギュアスケート速報さんは「こちら」。フジのワールド特設サイトは「こちら」で。
刑事君。このキャラクターは「ジョジョの奇妙な冒険」の第4部の東方仗助という主人公なんですが、私は第4部から「週刊少年ジャンプ」自体を買わなくなったんですよね。それまでは毎週購入して全連載漫画を隅々まで読んでいたんですが(そうしないとクラスの話題についていけない!)、たぶん、漫画への興味が、ゲームやメタルや部活に移っていったのかなと思います。
ジョジョという漫画は、連載当初は少年誌にしてはグロい表現満載で、重要キャラはバンバン理不尽な死に方をするし(ドラゴンボールのように蘇生できません!)、いつ連載打ち切りでもおかしくないマイナーな位置づけでした。第3部辺りから「仲間との旅。友情。強敵の打倒」というような「冒険志向」に舵を切って、ジャンプの主軸漫画の地位を確立。とはいえ、ずっと週刊少年ジャンプで連載できていわけじゃなくて、それでも今年で32年目ですから、まさかフィギュアスケートのEXで演じられる時代が来るとは思いませんでした。
この刑事君のEXはすごく完成度高いです。山崎賢人主演の実写版映画よりも、髪型、コスチューム、ポージング含めて、こっちの方がいいでしょ?とスケオタの贔屓目を抜きにしても、そう思います。
小松原・コレト組。このワールドではリズムダンスで21位で、惜しくもフリーダンスに進めなかったんですが、シニアの日本代表カップルはこの夫婦に頼り切りの状態。国別の日本代表のアイスダンスカップルももちろんこの二人。そして、ペアはジュニアの三浦・市橋組が出場しますが、もし下の世代の成長が無ければ、北京五輪のカップル競技の代表は、両カップルで行く可能性だってありえます。
まぁ、ただ、かなクリに比べると要所要所でまだまだ危ない部分もあるので、スケ連もしっかりサポートしてほしいと思っています。
宮原さん。彼女の今季のEXは、不勉強ながら初めて見たんですけど、こういう明るい曲調を選んだのかぁ・・・と意外な驚きでした。
彼女はスケーティングが上手なので、立ち止まってのコミカルな振付は彼女の良さが生きないかな?という印象です。もちろん、競技プロとあえて違う方向性を狙っているからこそのEXの存在意義とは思いますが。それにしても、彼女の世界一のレイバックスピンを見ると(「世界一のナントカ」と某先輩の技を評してよく言われますが、安易に使わないでほしい!)、将来的には、しっとり系のEXをスケーティングとステップだけで作ってみてほしいです。
坂本さん。こちらも初見です。彼女にしてはジャンプの抜けが珍しくありましたが、全体的にバタついている部分もあって、お疲れかな?と少し心配です。
宮原さんのEXにダメ出ししておいてアレですが、やっぱ知子ちゃんの方がまだ表現は上だなぁ・・・と感じます。あと、彼女のキャラがもともと明るくて元気なので、こういう曲は当たり前すぎてインパクトが足りないかなと。ただ、今季のSPで表現の幅がグッと広がったので、今後のEXの選曲面でもいろいろとチャレンジしてくれることを期待したいと思います。
宇野選手。See You Againって、ウチの近所のジムでよくかかってるんですよ。まぁ、腹の肉のことが言われてますが、しっかり試合でノーミスして勝てていれば、焼肉店に足繁く通っていようが、酒を覚えようが、文句は言われないですよ。フリー前のウォームアップも、羽生君が徹底的にイメトレとシミュレーションを繰り返す中、彼の場合は寝そべってスマホゲーですから、まぁ、これじゃあ、負けるべくして負けるわな・・・と。
ただ、どんな気持ちでスケートに向き合うかは本人の自由。そんな彼を応援するのもファンの自由。ファンの皆さんも、彼の引退までしっかり根性入れて応援してもらいたいです。
紀平さん。たまたまなのかは分からないですが、日本代表クラスの女子選手のEXは、女性ヴォーカルを使わなきゃいけない「縛り」でもあるの?と。もう少し攻めた選曲をしてもらいたいものです。それでも、3Aにチャレンジしようとして、両足着氷になってましたね。
動き自体を見ると、中盤以降の打ち込み系のリズムに切り替わっても、きっちり音を掴んでビシっと振付を決める所は、凄いなと。個人的に、昨シーズンのSPの「カンフーピアノ」が好きだったので、細かく刻むようなビートの曲を来季は採用して、「月の光」の嫌なイメージを払拭してもらいたいです。
羽生君。さすがの完成度ですよね。特に「スワン」と、この「春よ、来い」に顕著なんですが、EXであっても競技プロ並に心血を注いで、細部まで目的と意図をもって作り込んでいるので、出来上がったもののクオリティが全然違いますよね。
「これは1回見ればいいな」とか「これは1シーズンでいいな」とか、「違ったタイプの曲の方がいいのでは?」とは、まったく思わない。もっと細かく何度も見て、振付のすべての意味を理解し、解析したいと思わせるものに仕上がっている。彼のファンでいてよかったなと、改めて思います。
さて、診断結果が発表されて、「2~3ヶ月の加療が必要」とのことでした。FaOIはジャンプが必要なアイスショーなので、もしかしたら今年は厳しいかもしれないですね。私も取れるんだったら、どこか1公演だけでもと考えていたんですが、覚悟はしています。彼の健康が第一ですからね。
では、また明日!
Jun
コメント
刑事くんのジョジョは見ていて本当に楽しく嵌りプロだなと思います。原作を読んでらっしゃった上で 評価されてるなら、本物ですね。競技プロも、これほど評判になればいいですね。
知子ちゃん、私も以前のEXプロの方が好みですが、表現の幅を広げようとしているのかも知れませんね。私も ジャンプなしのプロで充分魅せられる人だと思います。
羽生選手の春よ来いを初めて見たのはFAOIでしたが、少しずつ振りも変わり、その時々で心に訴えるプロだったと思います。清塚さんと納得するまで練って練って練り上げたプロ。残念ながら競技のEXで見られたのはたったの2度なのに、これほどまでに心に残るのは、彼の物語も然る事乍ら、その物語がしっかりとした技術に支えられて芸術として披露されているからでしょう。
次のFAOIでは見られないかも知れませんが
どうか足を労わって、競技で納得のいく演技をすることだけを目指して欲しいです。
ととちゃん さま
学ランを着たジョジョといえば、第3部の空条承太郎なんですけど、ジョジョシリーズの中でも絶大な人気を誇る承太郎ではなく、第4部の仗助を選んだのは、ナイス判断だと思いました。学ランではなくリーゼントをやりたかったという理由なら、仗助なんですが、その辺りの刑事君の見解を知らないので、よく分かりません。
春よ来いは、もともとはユーミンの曲ですけど、もはや、「清塚さんと羽生君のコラボ」というイメージが私の中で定着した感があります。さいたまのEXの映像を見ていても、すぐそばで清塚さんがガンガン弾いている錯覚を受けましたよ。
こんばんは
SP、FPももちろん楽しみでしたが現地に行けない私としては待ちに待ったEXの春よ来いでした。
羽生くんて今までのEX、想いを込めたプログラムが多いですね。
これまでのEXもそれぞれ素敵でしたがノッテステラータを見た時は衝撃的でした。
春よ来いも同じくらい素晴らしくて感動しました。
やっぱり円熟味を増した演技というんでしょうか?物語性もあるし、どんどん素晴らしさが増して心をうちます。
桜のキスクラの春よ来い見たかったですね。
刑事くんのジョジョ地上波でなくて残念です。
何故か今こちらの問題かもですが動画が途中で止まってしまって見る事が出来ていませんのでジョジョを見れていません。
ジョジョの漫画は昔、従兄弟の家でジャンプで少し読んだ事があるんですけど個性的で印象深かったです。
なので打ち切り寸前だったなんて意外です。
刑事くんに似合う感じなので本当に競技でやったほうがいいんじゃと思いますね。
宇野くん、そんな心構えだったんですか、、
四大陸の時なんだか違和感を感じたんですよ。
そんなリンクに倒れ込むほど真剣に!?今更感が拭えないでした。
まぁそれも宇野くんの勝手ですよね。
マリィさま
刑事君の動画、見れませんか?いま確認しましたが、特に問題はないです。本日の記事「ワールド(EX)感想(2)」の前半部分の動画(30:10~)でも見れますので、チェックしてみてください。
ジョジョの連載が始まった当時、私は小学生だったので、描写が気持ち悪くて「仕方なく読んでた」という感じでした。でも、連載が続いていたということは、当時大人だった読者が支持していたのかもしれません。第3部からは小中学生でも楽しめる内容になっていたと思います。
Jun様、更新ありがとうございます
埼玉ワールド、盛り上がりましたね
羽生くんのエキシを現地で見た友達は、感動が忘れられないと言ってました
前にも言いましたが、羽生くんは負けた試合のエキシビションはいつもと違う感動があります
憂いがあり、見る者の心を捉えて離さない
今回はまた違う感動がありました
羽生くんの演技は、どのプロもドラマを感じてしまう
それは私が勝手に色々想像してしまうからでしょうか?
何度も見たくなる演技なんですね
贔屓だからでしょうか?
ショート、フリー、エキシ、どのプロも大好きです
羽生くんしか出来ないプログラムです
子供の頃の彼が、これ程凄い選手になるとは思ってなかったです
改めて、上手くなったなぁ
こんなに魅了するスケーター、中々出て来ませんよね
まさに羽生劇場でした。
Junさま、マガジンが出ますね
楽しみです
雑誌が沢山出るようですが、吟味して買いたいと思います。
おのさま
記事の中でも言及しましたが、スワン、春来いは、EXにするにはもったいないぐらい、完成度が高いですよね。
正直、デイヴィッドのプログラムは、ジェフやシェイと比べると「古い」というイメージを持っていたんですけど、この2つのEXは本当に美しい作品に仕上がっているので、ぜひ来季もお願いしたいですね。
メラメラモードの羽生君ですから、来季も、SPジェフ、FSシェイ、EXデイヴィッドという布陣でプログラムを作るんだろうと思います。勝ちに行くためには、余計な実験をする必要もないでしょう。