2021年6月22日発売。定価「1,540円」。
前号では、トレーシーの独占インタを紹介していたり、インタビューに独自色が出てきたキスクラ。今回は、羽生さんの独占インタに、阿部奈々美先生&吉田年伸さんのインタなど、興味深いラインナップになっています。
もともと「美麗フォト」を売りにしていた本誌ですが、今回、田中宣明カメラマンのお写真が「復活」したことで、思わず目を引く写真が揃っています。SOIのショット(両面ポスター含む)に関しては、これまで出版された雑誌の中で一番充実しているんじゃないでしょうか?
羽生さんの独占インタについては、おそらく時期的にはSOI横浜のバックステージかなと予想。いくつかご紹介します。
――フリー『天と地と』は継続の考えということですが、新ショートプログラムの構想はありますか?
「秘密です(笑)。ただ、”羽生結弦にしか滑れない、表現できないもの”にしたいと思っています」
もしSOIの時点で聞かれたのであれば、答えられるわけがないですよね。ただ、この応答を見るに、すでに曲は決まっているのでは?とも読み取れます。だって、決まってなければ、「まだ決まってません」と、羽生さんなら答えると思うので。
まぁ、北京を視野に入れつつ、先シーズンに当初予定していたピアノ曲になっていると予想しておきましょう!
――18年に開催されたアイスショー「Continues ~with Wings」の第2弾の計画はありますか?「今度はこんなことがやりたい!」など、夢があれば教えてください。
「あのアイスショーは”継承”がテーマなので、あのかたちでやりたいなと思っています。まだ決まっていませんが、可能であれば、またやらせていただきたいです!」
あれはもう最高のショーだったことは間違いないのですが、個人的には「ジョニーはもういいんじゃない?」と思っているので、義理堅い羽生さんが、前回のメンバーに縛られないかどうかが心配です。FaOIにジョニーが出る分はいいんですよ。あれは真壁さんのショーですから。しかし、いくら「お仕事」とはいえ彼の本国での解説はちょっと目に余るので、羽生さんには「ご決断」いただきたいと思っています。そして、次回こそは、万難を排して、ハビを絶対に呼んでください。
――卒業論文ではモーションキャプチャー技術の活用によるジャンプの判定などについて執筆されていましたが、そのほかにもいつか研究してみたいテーマはありますか?
「あの論文は簡略化されたものであって、本当はもっとデータが詰まっている論文でした。ただ、寄稿するにあたって、文量の制限などもあって、あのかたちになりました。実際に、3回転(ジャンプ)と4回転(ジャンプ)の違いや、成功するかしないか、何が必要なのかといった観点からの研究もしていますし、自動で判断できるようになるのではないかとも示唆しています。AIを活用する手法は分かりますが、プログラムに関してのプロではないので、可能性で留まってしまっていますが、この研究を発展させていきたいという気持ちはあります」
ジュエルズ編集部、独占インタを毎号できる立場にあるのに、羽生さん本人に論文のことを聞かないで何をやってんだ!と。それにしても、キスクラの今回の質問はかなり急所を突いていて、インタビュアーが優秀ですよ。
ちなみに、4Aについても質問していて、「今は練習をしていません」という発言を引き出しています。例の膝が腫れている時期の話だと思うので、現在は練習を再開しているだろうと思います。
とはいえ、4Aについては焦らず無理せずにやってもらいたい。個人的に気になるのは、DOIで、新SPが見られるかどうか・・・。サービス精神旺盛の羽生さんのことだから、きっと間に合わせてくると思っています。
では、また明日!
Jun