藤井竜王、本日対局!(棋王戦敗者復活戦)

藤井竜王、本日対局!(棋王戦敗者復活戦)

ABEMAでの放送は「こちら」で。

いよいよ、このゴールデンカードの日がやってきました。両者は来年1月8・9日に開幕する「王将戦七番勝負」での対局が決まっていますが、この棋王戦トーナメントはその前哨戦と言っていいと思います。

ただ、「前哨戦」とは言っても、これを勝つと挑戦者決定戦に進出するので、消化試合でも何でもありません。お互いの現在の力量・コンディションを見る上での大切な対局になります。

両者の対戦成績は、藤井竜王から見て「6勝1敗」とリードしていますが、先日まで行われていた竜王戦七番勝負で藤井竜王相手に一歩も退かなかった広瀬八段も、竜王戦開幕前は「1勝5敗」と大きく負け越していたのです。やってみないと分かりません。

藤井竜王は、対戦相手を事前に分析して「この人にはこの戦型をぶつける」ということはしません。相手の作戦を受け止めた上で、勝ちに行くスタイルです。相撲で言えば、千代の富士や貴乃花。サッカーで言えば、ブラジル代表のような印象を私は受けます。

一方、羽生九段はと言うと、最近は作戦に工夫を凝らして、「AIが推奨する最新流行型とは一線を画す独自の研究」を実戦投入しています。これは、竜王戦での広瀬八段の戦い方にも言えて、広瀬さんは「藤井竜王よりも自分の方が確実に詳しい戦型」に誘導して、藤井さんを悩ませて持ち時間を削っていくスタイルが見事に炸裂していました。

そのようなとっておきの研究を、羽生さんが棋王戦で出してくるのか。あるいは温存して、普通に「流行型」を指すのか。その辺りの駆け引きに注目しています。

実は、この対局の一つ前の「藤井・伊藤戦」は、AIを駆使する伊藤五段が「最新流行型」に藤井さんを誘導したんですけど、「その将棋、知ってますよ」とばかりに藤井さん完璧に対応されていました。

となると、やはり、いくら羽生さんといえども、藤井さんが知らない、彼を悩ませるような将棋を目指さないと、勝負にならない。ブラジル相手にまともに攻め合って大量失点した韓国のようになりかねません。

サッカーと並行していると、いろいろと違った視点で将棋を見ることができて、楽しめています。

では、また明日!

Jun


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