世界ジュニア（男子SP）感想

リザルトは「こちら」。フィギュアスケート速報さんは「こちら」で。お写真は「サンスポ」さんの記事から。

マリニン。88.99で1位。ジュニア男子のSPでは4回転は不可なので、相当に余裕がありましたね。この間のワールドでは、前半の2つのジャンプが、4Lzと4T-3Tで100.16でした。そのワールドでもPCSは41.02が出ていたので、今回のPCSの40.93も、他の選手と比べると大差なんですが、妥当という感じはします。ワールドではフリーで崩れたので、その点を修正できるかは注目ですね。

壷井君。79.15で5位。神戸大学に進学して、中野先生のチームに在籍しているということは知っているんですけど、ずいぶん雰囲気変わりましたよね。ジャンプの跳び方（というか降り方）も変わりましたか？着氷姿勢に少し早く入る所が鍵山君っぽく見えます。冒頭の3Aは軸が傾いて危なかったですけど、よくこらえましたね。スケーティングのスピードもよく出ていたと思います。

ゴゴレフ。78.75で6位。久々に彼を見ましたが、ずいぶんと背が伸びたと思ったら、ISUのBIOによると、180cmだそうです。かつては神童のように将来を期待されていましたが、これだけ体型が変わってしまうと大変ですよね。しかも、背が伸びてもジャンプが高くなるわけではなく、演技の印象としてはマリニンと比べるとこじんまりとした感じはします。ラファのチームだからか、なんだか衣装といい選曲といい振付といい、ネイサンみたいですね。

本田ルーカス君。73.01で9位。映像の冒頭、あれ？田村コーチは金髪じゃなかった？と思ったんですが、黒髪の就活生みたいな兄ちゃんは、佐藤洸彬コーチですね（笑）。たしかに、あれだけの規模のチームに濱田先生と岳斗コーチの二人では限界がありますし、こうやって彼も経験を積んでいくのでしょう。

ルーカス君はボディバランスが良くて、3Fはエラーがつきましたが、降りた後の流れは彼の持ち味がよく出ています。3Aももっと良い時があるので、回転不足もあって少しもったいなかったです。

三浦君。60.03で20位。冒頭のコンボは大きなミスでしたし、3Fはしっかり降りたんですけど、3Aは転倒後にフェンスに激突。一瞬、太腿を押さえていたのが見えました。ステップの途中でも転倒があって、よく最後まで滑りきったと思います。肉離れでワールドを欠場。その後に発熱もあって、練習復帰が一週間前だったとか。現地に来てからは脚の痛みは無いとのことですが、そりゃ体力面では厳しいはずです。なんとか大きな怪我なくフリーも滑り切って、無事に帰国してほしいです。

メタルジョギング・チャレンジは40日目。Black Sabbathの5作目『Sabbath Bloody Sabbath』（1973年12月）です。すでにBlack Sabbathだけでも、1作目が「10日目」、2作目が「16日目」、3作目は「21日目」に登場済。スキップされた4作目も良いアルバムなんですが、そうしたら全部ランクインすることになっちゃうんで、仕方のない所。実は、この5作目はそんなに聴き込んだ記憶が無いので、「メタルの古典100枚」に選出されていたのはやや意外でした。良い機会なので、しっかり聴いてみました。

彼らの3作目については、餃子の王将が「今日から餃子とチャーハンしか出しません！」と宣言したような潔さ溢れる傑作と私も評しましたが、本作はいろんな新機軸・拡散傾向も随所に加わっていて、やはり「同じことを繰り返したくない」という創造性に満ちたバンドと再認識しました。とは言え、餃子をやめてタピオカミルクティー専門店になったわけではなく、しっかりこれまでの経験値が生きた曲が揃っています。

個人的な一押しは4曲目の「Sabbra Cadabra」で、私はメタリカのカバーの方で先に知っていた曲なんですが、むしろオリジナルの方が軽快で、オジーの声も高いですから、ずいぶんとポップに聴こえます。ぜひ聴き比べてみてください。もし、メタリカに全く関心の無い方は、本曲収録のカバーアルバム『Garage Inc.』から入ってみるのも良いと思います。

この5作目まではBlack Sabbathの全盛期と言われていたんですけど、本作以降、メンバーの間の人間関係の悪化、アルコール・ドラッグ問題等、バンド存続の危機に陥ります。しかし、このバンドはしぶとく生き続けて、1980年にロニー・ジェイムズ・ディオをヴォーカルに迎えて、起死回生の大傑作『Heaven and Hell』を世に問うことになります。まだここから7年も後の話になりますが・・・。

では、また明日！

Jun

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